無筋コンクリートの水セメント比について

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『水セメント比は65%以下にすること』とコンクリート示方書に記載されていますが、一般的に鉄筋コンクリートの場合ですよね。では無筋コンクリートはどうなんでしょうか?よく50%や55%以下と聞くのですが実際はどうなんでしょうか?よろしくお願いします。

コメント

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W/Cの上限の規制値はだんだん下がってきています。

以前は特に制限はありませんでした。
コンクリート標準示方書で65%以下と示されたのは、確か61年版です。
その直前に起きたコンクリートクライシスで、耐久性が問題になったからです。

JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」では、昔、120とか135
あるいは150(kg/cm2f)などの呼び強度がありました。
それがなくなり、数年前には160がなくなりました。
今は18(N/mm2)が最低です。

無筋や捨てコンに使うコンクリートでそんなに高い強度は要らないのではないか
という議論もあったようです。

2001.03に出された国土交通省のコンクリート品質通達では、
鉄筋コンクリートではW/Cは55%以下、無筋は60%以下としています。

無筋コンクリートはマスコンが多く、やたらとW/Cを下げるとセメント量が
増えて、かえってひび割れが出たりします。本当は、いろいろとバランスを
考えながらW/Cを決めるのがよいとは思うのですが、現場では何らかの
決められた値がないと難しいようです(残念ながら)。