ボックスカルバートのスターラップ

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国土交通省のボックスカルバートを設計する場合、「土木構造物設計マニュアル(案)」(平成11年11月)により設計を行いますが、「道路土工カルバート指針」(平成22年3月)が改訂され、コンクリートの許容せん断応力度が0.39N/mm2から0.23N/mm2(σck=24N/mm2)に変更になりました。
国土交通省の標準図集(平成12年9月)は、従来の許容せん断応力で設計されているため、土工指針の応力度で計算するとoutになります。各地方整備局の設計要領の改訂で許容せん断応力度は土工指針の数値に変更されています。
実際に設計計算を行うと、部材が厚くなりすぎるのでスターラップで持たそうと思います。土木構造物設計マニュアルでは、せん断補強鉄筋を使用しませんが、土工指針に準拠してスターラップを配置する方が一般的であると判断して良いのでしょうか

コメント

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今回の改訂でせん断力の照査方法も変更になっていますが、
それは考慮されているでしょうか?

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スターラップを配置することは,特別なことではないと思いますが,よろしければ次の点について
ご確認されてはいかがでしょうか。

  コンクリートのみでせん断力を負担する場合は,0.23N/mm2の値を,次の項目に基づいて
  補正することになっています。

   ・部材断面の有効高の影響による補正
   ・軸方向引張鉄筋比の影響による補正
   ・軸方向圧縮力による補正

  (詳細は,カルバート工指針のP83に記載されています)

  補正を行わずに,せん断の照査を行ってOUTになっているようでしたら,
  再度検討してみてはいかがでしょうか。

なお,「土木構造物設計マニュアル(案)」の鉄筋かぶりは,スターラップを考慮せずに
設定されているようです。
よって,「土木構造物設計マニュアル(案)」の鉄筋かぶりを採用したまま,
スターラップを設置する場合は,かぶりの値についても検討された方がよろしいかと思います。

以上

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土木構造物設計マニュアル(案)で採用された理由が一般的だと思いますよ

使用している組み立て鉄筋もフックに配慮すればせん断補強鉄筋とみなせます