「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」の教訓

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ユーザー sanaka の写真

「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」(松浦晋也著)という本に大変興味深い事が載っていたので紹介します。

コメント

ユーザー 岡崎康生 の写真

 松浦晋也さんの興味深い本を御紹介頂き、有難う御座います。本の趣旨と、佐中さんの御感想に、全くかどうか解りませんが、賛同します。
 先日、国土交通省の国土交通政策研究所の講演会で、東京大学法学部の石黒一憲教授が、「グローバル化と規制緩和への警鐘」と題して講演され、その中で先生は、「日本のロケットの失敗や、カミオカンデの事故や、三菱重工の巨大客船の事故の裏に、アメリカの影が見える」と、言っておられました。
 石黒先生の論旨は、「アメリカ主導のグローバル化や規制緩和に騙されてはいけない」と言うもので、先の例は、その例示の1つなのですが、「アメリカの影」云々はともかくとして、最近の「民営化」や、規制緩和や、「効率」最優先の議論には、全て同じ根っこの「危うさ」を感じます。
 日本のロケットの失敗も、JR中央線の事故も、ひいて言えば最近の六本木ヒルズの回転ドアの事故も、問題の根っこは同じではないでしょうか。まず第一に、あまりにも「効率」優先で、形ばかりの民営化や規制緩和が強行され、「改革」が形式論に陥っていること。そして、その中で、「技術」が、より一層軽視されて来ていることです。
 この誤った流れを、早く正論に戻さないと、日本は大変なことになってしまいます。道路の問題や、社会資本整備が、盛んに議論される昨今、「土木」には、正論を導く大きな責任があると思うのですが、如何でしょうか。

ユーザー yamamoto takeo の写真

如何と言われれば、「その通り」。学会は社会資本整備につきその造り方、使い方、守り方につき、会員の意見を反映し、世に主張をすべきであると考える。主張し、国会に請願し、会員の声の実現に汗をかかねばならない。例えて言えば医師会が主義主張し、是非は別とし国民に主張が分り易い状況を作っている。土木学会会長は事故、災害があり「これについてどう考える」と質問されたとき、会員の声を反映した「この様に考える」と言うことが出来るか、多分出来ない。会員の声を吸い上げ学会の主張にすることをしていないからだ。会長の個人的意見は言える。それは会長の意見ではない。学会が自分の分野の専門家である「土木学学会」になっているのではないか、社会的存在にならないといけないのではないかと、近時疑問を持っていたところです。