土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」P197-P199 に「湾曲及び屈折による損失水頭」の求め方が記述してありますが,これから,湾曲部,屈折部の水面上昇高(水路中心より外側は当然水面が上昇し,直線部の壁高では不足すると思います)を求める具体的な方法を,お教え願えませんでしょうか。
水の流れの持つエネルギには「位置のエネルギ」、「運動エネルギ」、「圧力エネルギ」、「損失エネルギ」とあります。これを流水の単位時間に通過する重量で割って「単位重量あたりのエネルギ」にすると、次元が「長さ」になり「水頭」と呼んでいます。 上記のエネルギは「高度水頭(位置の水頭)」、「速度水頭」、「圧力水頭」、「損失水頭」となります。 「高度水頭(位置の水頭)」と「圧力水頭」を加えて表される線を「動水勾配線」と呼びます。 「高度水頭(位置の水頭)」と「圧力水頭」と「速度水頭」を加えた線を「エネルギ線」と呼びます。
開水路の場合は通常は「動水勾配線」が水面になりますが。ご指摘の湾曲部などの局所流では「エネルギ線」を水面上昇高とするのが安全です。
湾曲部外側の水圧と流速は平均流速より大きくなっていますので、その大きい値を使わなければなりません。それらの値の計算方法については水理学の教科書などをご覧下さい。
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#3762 排水路の湾曲部の水面上昇高の求め方
水の流れの持つエネルギには「位置のエネルギ」、「運動エネルギ」、「圧力エネルギ」、「損失エネルギ」とあります。これを流水の単位時間に通過する重量で割って「単位重量あたりのエネルギ」にすると、次元が「長さ」になり「水頭」と呼んでいます。
上記のエネルギは「高度水頭(位置の水頭)」、「速度水頭」、「圧力水頭」、「損失水頭」となります。
「高度水頭(位置の水頭)」と「圧力水頭」を加えて表される線を「動水勾配線」と呼びます。
「高度水頭(位置の水頭)」と「圧力水頭」と「速度水頭」を加えた線を「エネルギ線」と呼びます。
開水路の場合は通常は「動水勾配線」が水面になりますが。ご指摘の湾曲部などの局所流では「エネルギ線」を水面上昇高とするのが安全です。
湾曲部外側の水圧と流速は平均流速より大きくなっていますので、その大きい値を使わなければなりません。それらの値の計算方法については水理学の教科書などをご覧下さい。