擁壁の安定計算の因子について

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私の町の自治体が都市計画法で許可したマンションの基礎のよう壁の安定計算について、許可した自治体から開示された安定計算書をみました。擁壁は逆T、L、逆Lで平均高さは11.5m程ですが、景観上の配慮から水抜きが1つもありません。設置後やく4年経過しヘアークラックが増えてます。また背面土は強風化の砂岩ですが粘土分を含んでいます。躯体や背面土の単体重量は通常値でC=0もいいのですが、φについて、土質試験もせずに目視だけで42.3度というきわめて高い値を使っています。これまで、許可した自治体の担当者にその根拠を教えて欲しいと再三にわたって申し入れをしてますが、『現状で壊れてないから・・・』と言って一切答えてくれません。
 用壁の前には、市道も通っていて地元の自治会としても心配してるのですが、全く説明をしません。私自身、専門家ではないので、皆さんの意見を参考にしたいです。

コメント

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ヘアークラック → 乾燥収縮によるもので強度の影響無し。
水抜き      →  擁壁背面に水が溜まらない構造であれば水抜きが無くてもOK?
内部摩擦核 φ →  「φ=42.3」よりN値=50と読み取る。風化岩では妥当か・・・
粘着力 C    →  岩では粘着力を考慮できるものも有るが小さい値の方が安全設計。
             よってC=0は妥当。

提示された条件だけで判断すれば安全でないでしょうか?
熟練設計者の方々、訂正、補足お願いいたします。

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1)景観上の配慮から水抜きが1つもない・・・・そのようなことは許可する方がおかしい・・・?水抜きの必要性と個数は経験的に決めたもので・・計算して根拠を付けることは不可能です。
但し、構造計算書に擁壁背面水位による水圧を考慮してれば水抜きがなくても良い・・・構造計算書をもう一度確かめたい・・・水圧を考慮していなければ?を根拠につつかれたい。

2)設置後やく4年経過しヘアークラックが増えてます。4年以上立ってヘアクラックが増えるのは乾燥収縮ではありえない、型枠をはずしてから6ヶ月程度までである、竣工当時から増加しているのであれば別の原因である・・・当初からの写真があればよいが
なければ・・増えている写真を取り続けることです・・3ヶ月に一度程度

3)クラックがどの様な方向に発生しているかがが問題 縦方向、横方向、縦横複雑に網目状、また発生している位置(高さ方向全体なのか、下端なのか、上端なのか等
他にクラックから漏水していないか、クラックから白い物が出ていないか。
今はないと思うが網目状であればアルカリ骨材反応進行すれば鉄筋も切れる
漏水・白い物が出ていれば・・貫通していて・・鉄筋が錆びて耐力不足となる

クラックが計算条件以上の荷重によるものでしたら、クラック他にも変位の兆候がでているはずです
・擁壁背面の土またはアスファルトにクラック沈下が生じていないか・近接している住宅だけに何か以上がないか
・擁壁前面が通路であれば、擁壁との境界の舗装または側溝が変形していないか
 人が住んでいれば聞き取りをされればよい

・擁壁の前面が設計図と照らし合わせて、前面に傾いていないか・・・傾斜は見ても分からない場合が多いので・・・傾斜計か・・下げ振りとスケールで傾斜をはかれば良い
下げ振りがなければ・・糸の錘をつけて作ればよい

4)42.3度はフーチングの大きさが何らかの条件で大きく出来なかったため、安定計算が持つように逆算している可能性が高い・・11mもある擁壁が逆L型で計画すること自体が不自然

5)11mもあるのでしたら、地震時の検討も行っているか見られたし

6)どんなときでも 写真とメジャーを持って歩く

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設計初心者さん、匿名さん有難うございます。ここで2,3補足します。
1)擁壁の水抜きは都市計画法では必ずしも必要ないみたいです。原則は必要ですが、擁壁裏面の排水が他の方法で出来れば良いとなっており、ここでは擁壁背面に30cm幅の栗石層を設け、底面とH=6mの2箇所に口径200?の有孔管を水平に配置し配するようにはなってましたが、降雨後には垂直目地から水が噴出してました。設計では間隙水圧をゼロとして計算してますが、水圧を考慮すべきでないかと市に抗議すると、長さが50m超で4箇所ある鉛直目地の地際から約1mの高さに10?の穴を開けましたが、其れだけです。現在も降雨のあとは数日間目地は水浸しでとても間隙水圧ゼロで良いとは
思えません。
2)クラックは最初1箇所でした。設置後1,2ヶ月で地際から縦に3m程のヘアークラックが発生し構造用配筋が腐食して発生したであろう赤水がクラックから降雨のあとに流出していました。つまり、クラックは完全に貫通しています。これに関しても、今回市は業者がその後補修していると説明したが、それは背面を堀あげてでもなければ、前面からどの様に補修したかと言った具体的な部分は市も把握していませんでした。
 その後、主に縦方向のヘアークラックばかりですが4年間で4〜5本増えています。
3)内部摩擦角の42.3°が実際の背面土の値として妥当かですが、正直私は有り得ない数字だと思ってます。今も、工事中にレジ袋1杯分採取したサンプルを持ってますが、岩組成の残っているものと、土砂化したものが混在していて、岩組成のものもハンマーですりつぶせます。クラッシャーランや栗とは全く硬度が違います。だから、匿名さんのおっしゃるように、つじつま合わせの逆算ではないのかと思います。
 市の担当に、何度も土質試験もせずにこのような値を認めた根拠を示してくれと頼んでも、課長以下一切答えません。あとは、経過観察を検討してみます。

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市の方に、正式に情報の開示請求(たぶん有料)をすれば良いんじゃないでしょうか?
黒く塗りつぶしたものが出るかもしれませんが、何らかのものが開示されるはずですが、、、

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・有孔管を・・・目地から水が噴出してました
 有孔管の流末処理はどうしているのでしょうか
・水圧があっても底板幅が壁高さの8割以上あるのでしたら・・・安定上は問題ないでし ょう・・5割もきるようであれば・不安定かもしれません
・ひび割れ
 壁の耐力が問題なのかもしれません・・水平方向の最小鉄筋量が不足しているのかも しれません

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・有孔管は、擁壁背面に水平に配置して擁壁外ま配置してあります。
・H=11.5mの逆T用壁の全幅は4.8mですが、背面にカウンターウエイト状の断 面を付加してあります。(擁壁背面からの幅2.95m、高さ3.15m)
・鉄筋量の照査も常時と地震時でそれぞれやってありますが、自分ではあまり詳しくない ので、やはり皆さんが示唆してくれた視点を含めて専門家に一度みてもらうつもりです。