コンクリートの初期強度とひびわれの発生

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施工時に振動を受けるような構造物(コンクリート橋脚のコンクリート巻き立てによる耐震補強)について、硬化初期の強度発現が比較的低いコンクリート(普通ポルトランドセメントに対して、高炉セメントのような)を使用した場合、ひびわれの発生頻度は多くなると思われます。
初期強度とひびわれの発生関係についての文献・資料はあるのでしょうか?

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

質問にあるような程度の加速度が問題なる用でしたら 道路および鉄道に近接する
コンクリート構造物は施行できません

質問にあるような懸念を抱く方々のために
交通量が10万台を超える既設道路橋脚の加速度を計測したところ20〜30galでした

土木研究所の資料にあります

ユーザー 匿名投稿者 の写真

説明不足でした。私見ですが初期強度の立ち上がりが遅い高炉セメントは、普通ポルトランドセメント等に対して、現場・養生等の条件を同じにしたときに、ひびわれの発生する可能性が高いと考えております。特に既設コンクリートに対して増厚をする場合、既設部材の振動・既設部材からの拘束等によりひびわれの発生する確率は高いと考えております。
一般的に初期強度の低いコンクリートは、初期ひびわれが発生しやすいと言って良いものでしょうか?
また、そういった文献があるのか教えていただければ幸いです。

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 私も同じような心配をしました。
 コンクリート片の落下問題で打音点検をした時、しっかりしたコンクリートの音なのですが、空洞音の感じのする箇所がありました。橋梁張出部の浮き音的感じの強い所については「観察」で、他の所は「異常なし」で報告したように記憶しています。
 橋梁ジョイントの漏水箇所で、橋桁の端部や橋脚に鉄筋の腐食によると思われるコンクリートのひびわれや剥離の発生しているところがあります。ここの損傷の広がりが非常に早い場合があります。
 ジョイント補修箇所で、大量の漏水が見られるところがあります。簡単には確かめられないので違っているかもしれませんが、コンクリートとの打ち継ぎ目を通っての漏水と想像されます。
 前2つの場合は建設の時のことですが、コンクリートの打設後強度が出始めた時に鉄筋に振動を与えてしまった場合起こり得る事だと思います。必要な鉄筋振動の力は、コンクリート粒子が成長し、動けなくなり、鉄筋によって開かれた隙間を埋められなくなった直後のことですから、そんなに大きくないと思います。鉄筋の周囲に発生した隙間が、ブリーシング水を集めたり、ひびわれの元になり、配筋面全体でひびわれが成長すれば、空洞音がする様になるとも考えられます。
 3番目のジョイント補修の場合、すぐ隣を車が走り、殊に、ジョイントへのすり付けが悪いと大きな振動が生じ、コンクリート打継ぎ目部分にひびわれひびわれが生じる質問の内容を顕著にした場合だと思います。打ち継ぎ目の問題は、清掃等施工状況も影響してどこまでが振動によるものなのか、評価が難しいとは思います。でも、通行止めをして補修すれば寿命が延びるような気がします。
 実際のところはどうなんでしょうか?
 コンクリート粒子が成長し、動けなくなり、鉄筋によって開かれた隙間を埋められなくなってからコンクリート粒子がしっかりと結びつき、鉄筋によって隙間が開かれなくなる時間が長いほど外からの影響によりひびわれの発生が大きくなるのは当然だと思います。