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ホーム › 河川築堤材の調査について河川築堤材の調査について
今回河床の掘削土(粘性土〜礫質土)を築堤材として使用します。そこでまず粒度試験等により粒度分布を把握し土質判定を行いました。
堤体材料として望ましい土として「河川土工マニュアルp72:財団法人国土技術研究センター」によると、礫質土{GF}、砂質土{SF}、シルト{M}、粘性土{C}が基本条件を満足する土となり有機質土などを除きほとんどの土が使用できる事となります。実際今回の河床掘削土の土質も砂質土や粘性土がほとんどで、堤体材料の条件を満足することとなります。
しかし、礫質土、砂質土は透水性が、粘性土はせん断強度等が問題となってくると思います。現在の土の状況(河床掘削後ヤードに積まれた状態)でこれらの問題に対して判定を行う調査としては何をしなければならないのか?どの様な土質調査等がございますか?
また、堤体材料の調査について「河川土工マニュアル」の他になにか良い基準書はございませんか?
まだまだ経験もなく、近く詳しい技術者もいないのでご存じの方がいらっしゃいましたら、是非初心者にでもわかりやすい回答をお願いいたします。
よろしくお願いします。
コメント
#1675 河川築堤材の調査についての考え方
河川築堤材の材料規定等に関しては、「河川土工マニュアル」でいいと思います。建設発生土は、礫質土から粘性土まで様々な性状のものがあります。このような建設発生土をどう使いこなすかということを目的とした、「建設発生土利用技術マニュアル(第3版)」:独立行政法人 土木研究所 編著、発行所 財団法人土木研究センター、発売所 丸善、2004年9月1日があります。このマニュアルでは、発生土の土質区分と土質区分判定のための調査方法、区分された土の適用用途標準等を示しています。河川築堤も用途の一つとして、適用土質等が解説されています。また、礫質土や粘性土など河川築堤には単独で用いることが困難な土に対しての改良方法なども示しています。また、礫質土、砂質土に粘性土をブレンドしてそれぞれの土の弱点を補い合うような方法も示しています。参考になると思います。
#1695 試験としては含水比管理
流用土として提体に盛るのであれば現在その土の含水比が問題になってくるのではないでしょうか?施工含水比に入っていなければ粒度試験で合格になっていても、いざ盛土をはじめた場合重機での転圧ができないのでは?
突固め試験結果から施工含水比内かどうか管理する、含水比が低下するのを確認して盛土をする。しかし、河床材料で粘性土系だと含水は工期内で抜けないのではないでしょうか。他の盛土材を探しておいたほうがよろしいのでは?