凍結防止剤の散布をおこなう道路では、鉄筋コンクリートの鉄筋腐食が早いところでは5年ぐらいでみられるようになります。そのようなところは橋梁の伸縮装置付近からの漏水とか、排水の不具合により濃い塩化物溶液に曝されているところで、そのため長時間湿潤状態にあるところです。
水の存在が塩化物のコンクリート中への拡散速度にどの程度影響を与えるのかご存知の方お教え願いませんでしょうか。
湿潤と乾燥を繰り返すのが悪いのか(乾燥するときは溶液は高濃度になりますし、濡れはじめの時水は素早く広がりますし、乾燥したときは酸素も豊富になります)。それとも、単に、局部的なコンクリート欠陥から鉄筋まで塩化物が早く浸透し、そこから腐食が広がったものなのか、興味のあるところです。
橋梁の伸縮装置付近の漏水などについては悪影響を述べている文章はたくさんみかけますし、排水性舗装の場合にはセメントミルクを流し込み水が行かないようする等要領が変えられたりしていますが、現場では、積極的に排水対策がなされているようにみえません。排水性舗装内を流れて来た水で何時までも濡れているコンクリートを見ていると、長期的に考えた場合、排水対策をしっかりやった方が費用が掛からないように思うのですがどうでしょうか。