土木工事数量算出要領(平成31年4月 国土交通省)の1-2-10を見ると、 盛土の数量の拾い方は、土羽土と路体等の材料が同一か異なるかによって決まるというような記述がありますが、 基本的にどちらが一般的等あるのでしょうか。 色々調べてみましたが、盛土材料に関する記述を見つけることができませんでした。
道路土工の盛土と河川土工の盛土経験者ですが、同一材料を用いた工事が多かったです。 一部地元要望などで、既存堤防の表土を土羽として復旧する事がありました。 この時は植物の希少種が既存堤防の表土に生息していたときです。
盛土に土羽土と路体の区分はありません。盛土として一体で仕上げます。材料が同一かどうかも関係ありません。ただ植生工などの関係で路体と別個の土を表面に使用する必要があるなどの場合は別途計上す場合があります。
《参考》までに 「盛土工」の定義 2-6 道路掘削、客土掘削、捨土掘削 2-6-1~2-6-4 ―省略― 2-6-5 施 工 (1) 表土削り取り ―省略― (2) 盛土の施工 本線に盛土する場合は、本章2-7-2~2-7-6の規定に従い施工しなければならない。設計図書又は監督員の指示があるとは、土砂(表土)を道路下部路体部に使用するものとする。使用場所は盛土高7m以上で盛土の安定に支障とならない箇所とし、現地盤から1m程度を限度とする。 (3) 有用表土 設計図書及び監督員の指示により土砂(表土)を植生のり面工に使用するときは、有用表土を削り取り、直接使用箇所で用いるか、設計図書に示す場所又は監督員の指示する場所に保存しなければならない。有用表土の掘削は、他の不適当材料と混じらないよう注意深く行い、木の根、石その他植生に有害な物 を含まないようにしなければならない。 【参考までに】 2-7 盛土工 2-7-1 定 義 盛土工とは設計図書及び監督員の指示に従って搬入された購入材料及び他工事から流用された材料を使用して路体部及び路床部を完成させる次の作業をいう。 材料の敷ならし、含水比の調節、締固め、整形及び仕上げ、段切、のり面仕上げ、準備排水、施工管理試験。 盛土工Aとは、購入材料を使用して盛土することをいう。 盛土工Bとは、他工事から流用された材料を使用して盛土することをいう。 2-7-2 材料 設計図書に示す盛土各部に使用する材料は、「土工施工管理要領」に示す基準に適合するものでなければならない。 なお、寒冷地における凍上抑制層内の路床材料については、特記仕様書に示すとおりとする。 2-7-3~2-7-4 ―省略― 2-7-5 施工 盛土材料は、一様に敷ならし、盛土全体にわたって均等に締固めるものとする。 その施工層厚及び施工管理の基準等は、「土工施工管理要領」に示す基準によらなければならない。 (1) 岩塊材料による施工の場合、あるいは320kN級振動ローラによる施工の場合の施工層厚及び施工管理の基準等は、特記仕様書に示すとおりとする。 (2) 下部路体及び上部路体に使用する材料のうち、最大寸法が施工層厚規定を超える転石材料については、施工方法及び使用場所について監督員の指示を受けましたるものとする。 (3) 盛土を施工しようとする地盤の地形が複雑で、規定のまき出し厚では締固め機械の通常の運行を確保する面積が得られない場合には、監督員の指示に従い第一層を締固め機械が運行できる最小限の面積が得られる最小の厚さで敷ならすことができる。ただし、あらかじめ該当箇所の施工方法、品質管理方法を記載した計画書を監督員に提出するものとする。
以上『NEXCO西日本土木工事共通仕様書』(2007-07)抜粋 (元JH;OB) (完)
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#7646 Re: 土羽土と路体等盛土の材料について
道路土工の盛土と河川土工の盛土経験者ですが、同一材料を用いた工事が多かったです。
一部地元要望などで、既存堤防の表土を土羽として復旧する事がありました。
この時は植物の希少種が既存堤防の表土に生息していたときです。
#7647 Re: 土羽土と路体等盛土の材料について
盛土に土羽土と路体の区分はありません。盛土として一体で仕上げます。材料が同一かどうかも関係ありません。ただ植生工などの関係で路体と別個の土を表面に使用する必要があるなどの場合は別途計上す場合があります。
《参考》までに
「盛土工」の定義
2-6 道路掘削、客土掘削、捨土掘削
2-6-1~2-6-4 ―省略―
2-6-5 施 工
(1) 表土削り取り
―省略―
(2) 盛土の施工
本線に盛土する場合は、本章2-7-2~2-7-6の規定に従い施工しなければならない。設計図書又は監督員の指示があるとは、土砂(表土)を道路下部路体部に使用するものとする。使用場所は盛土高7m以上で盛土の安定に支障とならない箇所とし、現地盤から1m程度を限度とする。
(3) 有用表土
設計図書及び監督員の指示により土砂(表土)を植生のり面工に使用するときは、有用表土を削り取り、直接使用箇所で用いるか、設計図書に示す場所又は監督員の指示する場所に保存しなければならない。有用表土の掘削は、他の不適当材料と混じらないよう注意深く行い、木の根、石その他植生に有害な物
を含まないようにしなければならない。
【参考までに】
2-7 盛土工
2-7-1 定 義
盛土工とは設計図書及び監督員の指示に従って搬入された購入材料及び他工事から流用された材料を使用して路体部及び路床部を完成させる次の作業をいう。
材料の敷ならし、含水比の調節、締固め、整形及び仕上げ、段切、のり面仕上げ、準備排水、施工管理試験。
盛土工Aとは、購入材料を使用して盛土することをいう。
盛土工Bとは、他工事から流用された材料を使用して盛土することをいう。
2-7-2 材料
設計図書に示す盛土各部に使用する材料は、「土工施工管理要領」に示す基準に適合するものでなければならない。
なお、寒冷地における凍上抑制層内の路床材料については、特記仕様書に示すとおりとする。
2-7-3~2-7-4 ―省略―
2-7-5 施工
盛土材料は、一様に敷ならし、盛土全体にわたって均等に締固めるものとする。
その施工層厚及び施工管理の基準等は、「土工施工管理要領」に示す基準によらなければならない。
(1) 岩塊材料による施工の場合、あるいは320kN級振動ローラによる施工の場合の施工層厚及び施工管理の基準等は、特記仕様書に示すとおりとする。
(2) 下部路体及び上部路体に使用する材料のうち、最大寸法が施工層厚規定を超える転石材料については、施工方法及び使用場所について監督員の指示を受けましたるものとする。
(3) 盛土を施工しようとする地盤の地形が複雑で、規定のまき出し厚では締固め機械の通常の運行を確保する面積が得られない場合には、監督員の指示に従い第一層を締固め機械が運行できる最小限の面積が得られる最小の厚さで敷ならすことができる。ただし、あらかじめ該当箇所の施工方法、品質管理方法を記載した計画書を監督員に提出するものとする。
以上『NEXCO西日本土木工事共通仕様書』(2007-07)抜粋
(元JH;OB)
(完)