コメントを追加
コメントする上での重要事項
- 内容を的確に表した表題をつけてください。
- テーマ、論点に沿ったコメントをつけてください。
- 投稿する前に他の人のコメントを読んで、内容の単純な重複を避けるようにしてください。
- コメントは投稿後に修正および削除できませんので、プレビューボタンを使って間違いがないか確認してください。
ユーザ登録またはコメントの投稿に問題が発生した場合は、システム管理者へ問い合わせしてください。
コメントする上での重要事項
ユーザ登録またはコメントの投稿に問題が発生した場合は、システム管理者へ問い合わせしてください。
ご質問の件は、擁壁が滑動する際、擁壁と一緒に滑動する部分が何で、何と何が摩擦面になるのかという点に帰着すると考えられます。現在の擁壁に関する指針では、基礎コンクリートと擁壁本体との間に滑動面が発生するより先に、「擁壁本体と一体化した基礎コンクリート」と「その下の土」との間に滑動面が発生する、との考えに基づいているようです。
もう少し詳細に検証してみます。道路土工−擁壁工指針(P20-21)には、基礎底面と地盤との間の摩擦角φBに関し、次の規定があります。
「現場打ちコンクリート擁壁の場合φB=φ、プレキャストコンクリート擁壁の場合φB=2/3φ、ここでφは支持地盤の内部摩擦角」。
これは、現場打ちコンクリート擁壁の場合は「土と土」との摩擦角を採用し、プレキャストコンクリート擁壁の場合には、「土とコンクリート」との間の摩擦角を採用していることを意味します。
なぜ、このようになるかというと、地盤面に現場打ちコンクリートを打設すれば,コンクリートが土砂に付着するため,滑動時にはこの付着した土砂も一緒に滑動し、すべり面は「土と土」になる、との考えによると思われます。一方,プレキャストコンクリート擁壁であれば,コンクリートが土砂に付着しないので,すべり面を「土とコンクリート」としているのです。さらにプレキャストコンクリート擁壁に関しては、擁壁工指針(P20-21)に、次の記述があります。「ただし、プレキャストコンクリート擁壁は、基礎コンクリートおよび敷きモルタルを設置して施工することを原則とするが、基礎コンクリートおよび敷きモルタルが良質な材料で適切に施工されている場合には、φB=φとしてよい」
これは、「プレキャストの場合でも、擁壁本体・基礎コンクリート・その下の一部の土が、しっかりと一体化する様に適切に施工されていれば、場所打ちコンクリート擁壁同様、「土と土」の摩擦角を使っても良い」、と言うことだと理解されます。以上ご参考になれば幸いです。