防球ネットのコンクリート支柱の安全性について

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 私の家のすぐそばに学校の運動場があり,その内側の縁に,7本のコンクリート柱(横1列)に支えられた防球ネット(一部夜間照明器具付き)が設置されています。私の家の敷地とコンクリート柱の距離はわずかに4mです。住宅地にあまりにも近接しているため,数年前,ここに越してきたときから少し気にはなっていたのですが,今年の地震や台風の被害を見るにつけ,一度その安全性について考えてみようと思い,次の点を質問します。なお,コンクリート柱には,「1983 12-19-500」という記載があり,この柱は全長12m,地上高10mのサイズのものだと思います。

コメント

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(1)照明柱は、風に関してはV10(10分間平均)=60m/sec、瞬間V=80m/secで構造計算が行われています、地震では地盤が液状化する層であれば問題があります。
 公共施設については設計標準が各管理者の共通仕様書として出ていますが、管理者に実際に使用された基準を聞くか構造計算書の公開を求めて中身を見なければ分かりません。
(2)学校関係の構造物管理については安全に使用できるようにする管理必要だとはありますが、定期点検が義務付けられてはいません、このことから実際は問題が起こってから対処するのが普通です、よほどしっかりした指導者がいる学校は別ですが。
(3)?ステーワイヤーを設置、?基礎鉄筋コンクリート、?柱本数を増加させる、
(4)その前に、ネット 照明機器が飛んでくるでしょう
地上10mでも地中にはその二割以上入っていますから、10m離隔があれば家屋に届かないとは
言えない。
(5)(1)にあるようにほぼ同程度と考えてよいと思います。

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 防球ネットの支柱についてはどのように設計されているか分かりませんが,ご質問の(5)に関連して電柱の場合は,次のようになっています.
 電柱は,風圧荷重により設計されており,基本的には風速40m/秒の風が作用したときに電柱と基礎部の安全率を2以上確保することしています.(電気設備技術基準,経済産業省)
 地震の影響については,設計上特に考慮されていませんが,兵庫県南部地震で折損した電柱のうち,地震動による折損が震度6地区で約0.5%,震度7地区で7%程度であることから,上記の風圧荷重により設計された電柱の耐震性は妥当なものと考えられています.(「地震に強い電気設備のために」資源エネルギー庁)

 ご質問のコンクリート柱の記載(1983 12−19−500)については次のように考えられます.
 コンクリート柱は,工場製品であり,長さ,直径,荷重作用時のひび割れ幅や変形によって規定されており,ご質問の柱は,1983年製,全長12m,頂部の直径が19cm,ひび割れ試験荷重500kgfのものだと思われます.  
 この柱は,頂部に500kgfの荷重を作用させた時に発生する最大ひび割れ幅が0.25mm以下となるように作られており,通常はこの荷重の範囲内で使用されるものと思われます.従って,ひび割れの有無や幅の大きさが施設管理上の一つの目安になるのではと考えられます.