構造物周辺の裏込め・埋戻し

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初歩的な質問ですいませんが、教えてください。

構造物周辺(ボックス、アバット等)の盛土・埋戻し・裏込めの違いが分かりません。
道路土工施工指針にも、定義があいまいに感じます。

盛土部が裏込め、切土部が埋戻しで良いのでしょうか?
それとも、片側のみ埋め戻すのが裏込め、両側から埋め戻すのが埋戻しでしょうか?

それから、締固め厚さも本によって20cmであったり、30cmであったりします。
どちらが正しいのでしょうか?

宜しくお願いします。

コメント

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>盛土部が裏込め、切土部が埋戻しで良いのでしょうか?

 土木工学的には区別する意味がないですけど、日本語としては使い分けされています。
 埋戻は、掘削(掘った)した部分を復旧する場合に使います。
 ですから、盛土、切土、の考え方は一面を捉えています。
 (切土は掘削の特殊な場合の呼び方になりますから、切土でない掘削もあります)

>締固め厚さ

 締め固め厚さの管理は必要に応じて、です。
 厚さで管理するのではありません。
 必要な締め固め密度に管理するのに必要な締め固め厚さが在るのです。
 転圧回数を無闇に増やすことは出来ません、
 必要に応じて水締めその他の方法などを併用する場合もあります。

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各地方整備局の数量算出要領に、図付き説明が記載されています。

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言葉(漢字)とは「読んで字のごとく」であり
盛土とは、地山に対して土を盛り上げる事を挿します。
掘削とは、施工基面(機械位置)より上部をほる事を挿します。
床堀とは、施工基面(機械位置)より下部をほる事を挿します。
埋戻しとは、掘削または床堀をし、構造物を築造後、元の施工基面に戻すために埋める事を挿します。
裏込めとは、フ゛ロック擁壁・構造物背面に対して、元の掘削土で埋めるのではなく、排水や強度などの別の目的のために、構造物の一部として施工する物です。

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一般的なお話ではないですが、NEXCO(旧道路公団)では明確に区分けされておりました。(最近遠ざかっており、変更があるかもしれません。)

道路盛土は少なからず沈下するものと考え、構造物裏込め工は構造物周りの路面の段差を少なくするために行う盛土です。

ボックスカルバートやハ゜イフ゜カルハ゛ートでは、現地盤から下の掘削部分を「埋戻し」として、現地盤から構造物天端くらいまでを「裏込めB」として台形状に盛土します。
裏込めBは埋戻しや路体より厳しい規格の材料で30cm転圧します。

橋台の切土部は、地山と橋台の間の路面に沈下が生じやすいので、もっと厳しく「裏込めA」としています。Bより厳しい規格の材料で20cm転圧、締固め度の規格値も厳しくなります。

NEXCO以外の土木工事では、裏込めBを要求されることはないと思いますが、沈下が生じると道路などに影響を与える箇所では、「裏込め」と呼んで入念に施工しているように思います。

ちなみに、ボックスカルバートなどの構造物は、片側ばかりの埋戻し裏込めとなって偏荷重とならないように、両側からほぼ均等に施工しましょう。