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2003年1月28日、阪神淡路大震災における阪神高速の倒壊に関する訴訟の判決が神戸地方裁判所尼崎支部で言い渡され、判決は原告の主張を全面的に退けたものとなりました。
多くの報道がなされていますので、例えばGoogleに"1月28日 阪神高速 倒壊訴訟"と入力して検索すれば、各報道機関の記事を検索できます。
その中で、「コンクリートが危ない」(岩波新書)の著者でもある小林一輔東京大学名誉教授の「原因究明必要だった」とするコメントが神戸新聞に掲載されています。
「橋脚は人間が膝を屈するような不自然な崩れ方をしており、一方で周囲の建物はなんともなかった。施工上の欠陥があった可能性があるが、崩れた橋脚は撤去されてしまったので原因は究明されず、すべてを地震が大きすぎたせいにしてしまった。今後の技術の蓄積のためにも、崩れた橋脚は残して原因を究明すべきだった。そうすれば判決も違ったものになったかもしれない。」(神戸新聞WEB NEWS)
話題トピックに入れるべきかもしれませんが、施工とコンクリートに入れておきます。
コメント
#115 阪神高速の倒壊に関する訴訟は棄却
この件に関連した土木学会の情報です。
一昨年熊本の土木学会全国大会全体討論会で本間義人先生から、当該橋脚の撤去が早すぎたのではとの指摘がありました。その点に関して、三木千寿先生から、総合的な調査がなされていることと、部材のサンプルが保存されていることなどが説明され、本間先生も了解されました。
更に詳しいコメントが、【(社)土木学会編、「あなたは土木に何を求めますか」、技報堂、2002発行】のp137以下に掲載されています。ご参考までに。