最小鉄筋量 最大鉄筋量 

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

建設会社に勤める設計歴1カ月の者です。

初歩的な質問で申し訳ございませんが教えていただけますでしょうか。

道路橋示方書(H24)のP185~に最小鉄筋量と最大鉄筋量について記載されています。
こちらについて教えていただけますでしょうか。

(1)最小鉄筋量 2) Ⅲ)に「柱や壁のように軸方向力を受ける部材の軸方向鉄筋量を、軸方向力に対して計算上必要なコンクリートの断面積の0.8%以上とした場合においてはⅠ)及びⅡ)を満たすものとする。」
(2)最大鉄筋量 「一般には部材の軸方向引張鉄筋量を部材の有効面積の2%以下とすればよいが、、、(P187)」と記載されています。
こちらを計算しましたら、最大鉄筋量が0.21%と算出されました。

上記の文章より、鉄筋量は0.8%(最小)以上2%以下(最大)と考えてよいのでしょうか?
→もしもこのように考えますと、最大鉄筋量で計算した0.21%は最小鉄筋量を下回っているので「NG」と判定するのでしょうか?

それとも、軸方向鉄筋量と軸方向引張鉄筋量、コンクリートの断面積と部材の有効面積との言葉の違い(比べるものの違い)より最小鉄筋量と最大鉄筋量は、独立した考えと思ってよろしいのでしょうか?
→もしもこのように考えますと、最大鉄筋量で計算した0.21%は最大鉄筋量の2%以下ですので「OK」と判定します。

お手数ですが、詳細に教えていただけますと助かります。
よろしくお願いします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

鉄筋量は0.8%(最小)以上2%以下(最大)という認識で正しいです。

最大鉄筋量が0.21%と算出されました。というのは何を言ってるか分かりません。

ユーザー 中筋 智之 の写真

 「道路橋示方書」に拠り,
最小鉄筋量
①部材の軸方向引張鉄筋は,其の部材の終局曲げmomentがconcreteのひび割れ曲げmoment以上と成る様に配筋しなければ成らない.但し,其の部材の作用曲げmomentの1.7倍がひび割れ曲げmoment以下の場合には,此の規定に拠らなくて良い.
②柱や壁の様に軸方向(圧縮)力を受ける部材の軸方向鉄筋量は,貴殿の記述通りである.
最大鉄筋量
①部材の軸方向引張鉄筋量は,貴殿の記述通りである.
②柱や壁の様に軸方向(圧縮)力を受ける部材の軸方向鉄筋量は,部材の全断面積の6%以下とする.
 事業者に共通の「土木学会:コンクリート標準示方書(文献)」に拠ると,
最小鉄筋量
①曲げmomentの影響が支配的な棒部材の引張鉄筋比は0.2%以上を原則とする.
②軸方向(圧縮)力の影響が支配的な鉄筋concrete部材には,計算上必要なconcrete断面積の0.8%以上の軸方向鉄筋を配置しなければ成らない.
最大鉄筋量
①曲げmomentの影響が支配的な棒部材の軸方向引張鉄筋量は,釣合鉄筋比の75%以下とする事を原則とする.
②軸方向(圧縮)力の影響が支配的な鉄筋concrete部材の軸方向鉄筋量はconcrete断面積の6%以下とする.
 貴殿の記述から,
①(梁の様に)曲げmomentの影響が支配的な棒部材では,有効断面積bd[mm^2](b:部材幅[mm],d:引張側鉄筋の有効高さ[mm])及び引張側鉄筋量に,
②柱や壁の様に軸圧縮力を受ける部材では,concrete全断面積[mm^2]及び軸方向鉄筋量に,
区分して,夫々,最小鉄筋量及び最大鉄筋量を定める事を理解して頂き,0.21%は引張鉄筋比p=As/(bd)(As:引張鉄筋断面積[mm^2])の計算値でないかと私は推し,断面力及び諸元を示されれば判ります.
参考文献
土木学会:コンクリート標準示方書[構造性能照査編],pp63-65,2002.