鉄筋コンクリートの曲げ及びせん断応力度計算式は一般に、構造物の中立軸や鉄筋量などから、 曲げ及びせん断の照査を行うと思いますが、もし無筋コンクリート構造物で同様の照査を行おうと した場合、どのように照査すればよいのでしょうか? せん断照査時の抵抗面積及び、曲げ照査時の有効高さ及び幅又、中立軸の取り方等くわしく 教えて頂けると有難いです。文献等に記載されているならその文献等も教えて下さい。 よろしくお願いいたします。
・コンクリート構造学等、学校の教科書を見なさい その部分だけ見るのであれば、図書館にもその程度の本はあります
無理矢理、無筋コンクリートをソフトで計算しようとしているのでしょうが、鉄筋コンクリートのコンクリートは、引張を受け持たないという前提がありますので、単純な曲げに対してはもちませんし、ソフトで計算も出来ません。たぶん。(設計屋さんではないので、確信がないですが) 現実の問題として、石造りの柱やアーチを造るようなもので、圧縮力がないと曲げには抵抗出来ないのです。 通常の構造物なら有筋とするところでしょうが、重要でない無筋の小構造物を照査しようと言うので有れば、手計算するしかないのでは。 計算の仕方ですが、鉄筋の混ざりものはないので、一般的な梁の曲げ応力度の公式で応力度が計算出来るのではないでしょうか。中立軸は断面の図芯を通るはずです。コンクリートの許容引張応力度は許容圧縮応力度の1/10程度ですので、先に引張縁で許容引張応力度に達したときに、破壊されることとなります。
曲げモーメント÷断面係数 せん断力÷断面積
無筋コンクリートの作用応力度の算定方法
軸対称の構造物であれば以下の式で計算できます
σ=N/A±M/I*y τ=Q*S/(I*b)
N:軸力 圧縮を正とする A:総面積 M:曲げモーメント I:総断面の中立軸回りの断面二次モーメント y:中立軸から着目点までの距離 I=∫a y^2da 中立軸は断面1次モーメントが0となる点です 例1 長方形断面では、I=bh^3/12、A=bh h:部材高さ(中立軸に直角方向) y=h/2 Q=h^2b/4
S:曲げに伴なうせん断力 Q:断面内の着目点を通り中立軸に平行な線より外側にある総断面の中立軸まわりの断面一次モーメント Q=∫a yda da:断面内の微小断面積 y・da:任意の軸に関するdaに一次モーメント b:着目点の中立軸に平行な方向の部材厚
以上の話は、単なるつりあい式の話ですから、高校1年生程度の物理の知識があれば十分理解できる話です
ようこそゲストさん
お知らせ 話題 用語解説
コメント
#1058 無筋コンクリート構造物の応力度計算
・コンクリート構造学等、学校の教科書を見なさい
その部分だけ見るのであれば、図書館にもその程度の本はあります
#1060 ソフトでは計算出来ないのでは
無理矢理、無筋コンクリートをソフトで計算しようとしているのでしょうが、鉄筋コンクリートのコンクリートは、引張を受け持たないという前提がありますので、単純な曲げに対してはもちませんし、ソフトで計算も出来ません。たぶん。(設計屋さんではないので、確信がないですが)
現実の問題として、石造りの柱やアーチを造るようなもので、圧縮力がないと曲げには抵抗出来ないのです。
通常の構造物なら有筋とするところでしょうが、重要でない無筋の小構造物を照査しようと言うので有れば、手計算するしかないのでは。
計算の仕方ですが、鉄筋の混ざりものはないので、一般的な梁の曲げ応力度の公式で応力度が計算出来るのではないでしょうか。中立軸は断面の図芯を通るはずです。コンクリートの許容引張応力度は許容圧縮応力度の1/10程度ですので、先に引張縁で許容引張応力度に達したときに、破壊されることとなります。
#1061 無筋コンクリート
曲げモーメント÷断面係数
せん断力÷断面積
#1062 無筋コンクリート
無筋コンクリートの作用応力度の算定方法
軸対称の構造物であれば以下の式で計算できます
σ=N/A±M/I*y
τ=Q*S/(I*b)
N:軸力 圧縮を正とする
A:総面積
M:曲げモーメント
I:総断面の中立軸回りの断面二次モーメント
y:中立軸から着目点までの距離
I=∫a y^2da
中立軸は断面1次モーメントが0となる点です
例1
長方形断面では、I=bh^3/12、A=bh h:部材高さ(中立軸に直角方向)
y=h/2
Q=h^2b/4
S:曲げに伴なうせん断力
Q:断面内の着目点を通り中立軸に平行な線より外側にある総断面の中立軸まわりの断面一次モーメント
Q=∫a yda
da:断面内の微小断面積
y・da:任意の軸に関するdaに一次モーメント
b:着目点の中立軸に平行な方向の部材厚
以上の話は、単なるつりあい式の話ですから、高校1年生程度の物理の知識があれば十分理解できる話です