曲線部におけるアスファルト舗装の強度と設計について

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ユーザー しがない技術屋 の写真

よく高速道路のランプ道路や交通量の多い国道などの曲線部で外カーブ側のみに、タイヤ軌跡に沿うようにひび割れやわだち掘れ破壊が進行しているのを見かけます。おそらくは遠心力による偏荷重で通常の直線部より舗装に大きな負担がかかることが原因であろうことが容易に推察できますが、この現象を考慮した具体的な設計法(道路)は、私の知る限りではどの文献にも記載されていません。
今現在、舗修の検討をしている国道が排水性舗装で、外カーブ側の破壊状況が著しく、設計で何とか考慮したい(発注者側からは特に求められていませんが)と思っています。
何か参考になるような知見がありましたら、教えてください。
よろしくお願いします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

今の材料では無理ではないでしょうか
コンクリート舗装がよいのでは

ユーザー 匿名投稿者 の写真

舗装の流動によるひび割れは、夏期の剛性低下によるものと、床版とのせん断接着力の低下が考えられます。高温での舗装の剛性低下を防ぐためには、米国Chemco社、近代化成、大有などで開発しているエポキシアスファルトの利用が有効だと思います。この舗装は熱硬化性樹脂の特性を示し高温でもわだち掘れがおきにくいものです。舗装下の界面のせん断接着力を上げるには、樹脂変性したプライマーやアスファルト系でない床版防水接着システム(ノバレタンES工法等)が有効です。

ユーザー しがない技術屋 の写真

回答をありがとうございます。

すいません、舌足らずでした。
剛性が高い舗装を敷設すれば済むのですが、「そのような現象が発生する懸念が有る場合は、こういう設計方法で検討する」など、具体的な記述がある文献や「準」基準書みたいなものがないかと思った次第です。
冒頭にあるように発注者側からは特に求められていないのですが、舗修後は20年以上はほったらかしになるわけで、現在の偏荷重がかかり続けるのでいずれ近い内にまた同じような破壊が起きる恐れが強いです。
ですが、わざわざコストが高い舗装を採用するには根拠の拠り所となる文献(こういうときはこうするのが良いなどの記述)を発注者側に示す必要がありました。
調査解析でこちらの主観で組み立てた根拠資料はいくらでも作れるのですが、偏荷重についての知見が示された具体的な文献が無いと発注者側は納得しません。
一技術者の憂いですが、社会インフラの質の維持のためにもこの件は重要だと思うのです。