平版の斜引張鉄筋の配置について教えて下さい。

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土被りの大きな埋設接続桝の設計で、四辺固定版にて構造計算を行なっています。その際、頂版底版に大きなせん断力が生じ許容値を超えてしまいます。部材を厚くしないで斜め引張鉄筋を配置することで厚さを確保しようと設計しています。
斜め引張り鉄筋の必要鉄筋量の算出方法は以下の式にて算出でき、部材軸方向の配筋ピッチも同じく必要数値として算出できるのですが、いざ配筋要領図を作成する段になり「鉄筋の部材軸方向の間隔」は以下の式の s ですが、「鉄筋の部材直角方向の間隔」についてどのようにすれば算出できるのか解りません。
Aw=1.15・Sh'・s/{σsa・d・(sinθ cosθ}
色々資料を調べたのですが、、「鉄筋の部材直角方向の間隔」について触れたものが見つかりませんでした。また計算結果と配筋図を一体とした解説書もなく理解できません。

以下に自作の斜引張鉄筋の計算書と配筋要領図を載せています。ただこの計算結果では@250で、ごく普通の計算結果になり、この時点では疑問を持たなかったのですが、今回@125の結果が出て、縦横にこんなに入れないといけないの?と不安になって質問を載せました。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~ohhata_civil_planning/102NANAME-HIPPARI-TEKK...
以上、ご回答よろしくお願いいたします。

コメント

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計算しようとする断面内にある本数をカウントすればよい

断面力Sh'が 単位幅(1m)当りであれば1m当りの本数を
断面力Sh'が 全幅であれば、全幅本数を

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ご回答いただきありがとうございます。
斜め引張鉄筋の計算の解説の表現で、私にとって多少紛らわしいと思われる表現があります。それは「部材軸方向」と言う表現です。
上記計算式のSh'(N)の解説は、間隔sで配置される斜め引張鉄筋が負担するせん断力で、sは斜め引張鉄筋の部材”軸方向”の間隔(mm)です。従いましてご回答頂いているようにすれば、”軸方向”の鉄筋本数は算出できます。
私のお聞きしたかったことは「鉄筋の部材”直角方向”の間隔」です。道路橋示方書Ⅲコンクリート橋編、Ⅳ下部構造編、道路土工カルバート工指針をくまなく探したのですが、そこまで解説しているところを見つけることができませんでした。
今日やっと、その解説が載っている書籍を見つけました。「コンクリート標準示方書:平成8年版 13.2.3斜め引張鉄筋」と「柔構造樋門設計の手引き:平成10年 7.2.3.3せん断力が作用するコンクリート部材の設計」です。それによれば、「直角方向」とは表現がないので気になるのですが、梁の有効高の1/2以下かつ30cm以下とありました。また、「道路橋示方書 Ⅳ下部構造編 7. 10スターラップ」のところにも同様な表現で載っていました。
 しかし、梁(フーチング)の有効高1/2以下となると、例えば版厚400で被り100の場合は有効高300ですから、一般的に主筋直角方向の配力筋の間隔は250mmで斜め引張鉄筋の間隔が有効高の1/2ですと@150(125)mmであり、固定できないのですよね、皆さんどうしていらっしゃるのでしょう。

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1)梁の有効高の1/2以下かつ30cm以下とありました。・・・それは部材軸直角方向の配筋規定ではありません、1/2以下と言うのは梁の設計において せん断耐力の評価にトラス理論を使用しているからです

2)貴方が今計算しているのは梁構造ではなく版構造ですので、断面力のベクトル方向を部材軸方向とみて これに直行する方向を断面方向と見ればよい
(版の解析の断面力は一般的には 例えば せん断力は N/m/m ただし単位mは分かっているのでN/mとしているものが多い)

また、貴方は鉄筋量の計算には梁の照査方法を適用しようとしていますが、この方が安全側ですからそれでよいでしょう。

3)配筋
部材軸直角方向の配筋は、鉄筋の組立作業ができる範囲で配置すればよい、最大間隔とか最小間隔とかの規定はとくにありません。

版厚400mmで部材軸方向の配筋を間隔を125mmとしているのであれば、部材軸直角方向の配筋は125mmの倍数 例えば250mmピッチとか500mmピッチとかで配置します、格子配置では鉄筋の組立作業が難しいようであれば千鳥配置とかにすればよい
格子配置でctc=250mmピッチであれば部材幅B=1mで計算していますから せん断補強筋としてはB/ctc=4本見れることになります

*コンクリート標準示方書その他の示方書および基準にしても、構造力学 鉄筋コンクリート力学 鋼構造力学 を学んだ方を対象として書かれているので、わかりにくいではなく 基準を読む前に これらの書籍で勉強されたし

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必要鉄筋量の前にRC部材として成り立つ限界値の照査
圧壊の照査もお忘れなく

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ご指摘いただきありがとうございます。
「圧壊の照査」というのは、コンクリートの斜め圧縮破壊のことでしょうか?すなわち、斜め引張鉄筋と共同してせん断応力度を負担する場合の(τa2)ですね?
ありがとうございます、了解しました。