排水性舗装の水のゆくへ

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排水性舗装はそのポーラスな構造に特徴が有ります。この構造により舗装体内に水を吸収することにより、水はね、スモーキングを防ぎ、交通の安全性・走行性・快適性を高めるため、広く使用されるようになりました。しかし、広く採用されるにともなって施工後の状態の悪い道路が多くみられるようになりました。私の利用する道路では、東名高速の静岡IC付近、国道52号の静岡市内、中央道の双葉SA付近です(補修済みの箇所も大分ありますが)。
排水性舗装に降った雨は、蒸発する分を除いては、排水性舗装内を通って排水されます。路肩には所々に集水ますがあってそこから排水すうようになっていますがその排水面積は小さなものです。結局、排水性舗装内での水の滞留時間は長くなり、低いところに水が集まるようになります。このようなところにアスファルト層を貫くひびわれがあった場合、路盤・路床が支持力を失うのに十分な水が流れ込む可能性は大きいと考えられます。
また、よく見られる例ですが、側溝を設置した所の埋め戻しの締め固めが悪く、沈下やひびわれが発生することがあります。マンホールの周囲も同様です。このような箇所に排水性舗装をおこなった場合も、ひびわれ箇所に水が集まり、路盤・路床まで水が入り込みます。
2年ほど前になりますが、八戸へ行った時、東北道から八戸道にかけて横断クラックが多数発生しいて乗り心地の悪い思いをしました。補修がしてあるのですが、補修部分が沈下しひびわれが発生していました。ややわだち掘れになっていてわだち部に水が集まりひびわれから舗装内へ流れ込んでいるようでした。
長く続く坂道の山地部の道路の切盛り境によくひびわれが発生します。路肩からの排水が機能しないと長い坂の広い範囲の水がひびわれに集まります。ひびわれから入った水は切盛り境の沈下面に滞水し、崩壊の原因になりかねません。
排水性舗装が本格的に使用されるようになってから約十年、以上述べたように基層以下のアスファルト層の不完全な箇所では、再生に大きな負担の掛かる路盤・路床への水の浸入というかたちで、道路をじわじわと蝕み始めているように思います。貴重な道路資産を守るため、
1.排水性舗装の施工条件を健全な箇所に厳しく制限すること
2.排水性舗装内にできるだけ水を溜めないように、排水性舗装からの排水を図ること。
3.排水性舗装内の水が路盤・路床に入るのを防ぐため、排水性舗装内を染み込み基層に対してシールをおこなうシール材を開発すること。
が重要と考えます。
ご意見伺いたいと思います。

コメント

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確かに立派なご意見なのですが、全部が全部、そんな理想的なところで施工できることはないと思います。
どちらかというと、排水性と普通のコスト差+維持管理費用と効果により得られる利益との関係だけでいいのではないでしょうか?下(基層他)がばっちり施工できるところしか使えないとか、変なハードルを設けちゃうとせっかくの技術がもったいないと思います。
言われるように、完璧に近い施工(計画)を求めるのも良いかとは思いますが、それが技術の利用や発展の足止めになるようだとだめなんじゃないでしょうか。
かなり否定的な書き方になっちゃいましたが、こんな考え方の人もいるということでご容赦くださいませ。

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1.意見に対して
排水性舗装が採用される場所は、周辺人口が多い箇所なので地形としては平地部であるということは路面線形の勾配が小さい区間であることから、排水性舗装でなくても路面排水が難しい区間である、仮に抜本的な排水構造を設けるのであれば、新しい材料の開発と維持管理をこまめにするしかない
2.意見に対して
人口が多い地域で改良を多くすれば・・工事期間の周辺住民とのトラブルを解決するルールを決めなければならない
3.意見に対して
シール材のようなものは解決にならない基層を厚くすることである
4.他
舗装は道路構造物のなかで一番厳しい条件にさらされている構造であることから
悪くなれば変えるしかない
それとも、海外の工事のように設計・施工・使用条件に保険をかけて誰がその損傷に対して何時までに保証することまで契約条件に盛り込むしかない