擁壁の水抜き穴と継ぎ目について

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はじめまして。
4年ほど前に不動産業者による擁壁工事のなされた6区画ある造成地の1区画を購入しました。
購入時は下の住宅が擁壁に密接したうえに木があり、擁壁の法面の状態を確認することができませんでした。
購入後2年ほどして、擁壁の水抜き穴から雨が降った後に砂の流出を発見しました。
不動産業者に連絡したところ、どこにも悪影響を与えないので水抜き穴を塞ぐ工事を致しますとの回答で水抜き穴を埋めました。
ところがその1年後に、今度はいくつか並んでいる擁壁と擁壁の継ぎ目(目地は当初より埋めてありませんでした)から砂の流出がありました。

このような初回の水抜き穴を埋めたり、擁壁設置時に擁壁と擁壁のつなぎ目を塞がない工事とは、本来行ってもよい工事なのでしょうか?

コメント

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このような初回の水抜き穴を埋めたり、擁壁設置時に擁壁と擁壁のつなぎ目を塞がない工事とは、本来行ってもよい工事なのでしょうか?

・水抜き穴は必要だからつけているのであって埋める行為をするものではない
ばかにされている
・擁壁のつなぎ目(目地)は、標準的では瀝青材で塞いでいます、つなぎ目から水と
土砂が出てきているということは、擁壁背面に相当地下水が多い

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■水抜き穴を設置する理由
擁壁の背面に水がたまると、擁壁を倒す方向の力が大きく増える。
これに対応できる擁壁を作るのもいいが、擁壁が大きくなり、工費が高くなる。
よって水抜き穴をつけることで、背面に水がたまらないようにし、
小さい擁壁でも基準の安全を満たすように設計している。

■砂の流出の原因
砂を止めている擁壁に水抜き穴を開けると、そのままでは当然、
裏の砂が流出→裏の地盤が沈下→将来的に家等も沈下 する可能性がある。
よって、通常、擁壁施工時に、穴の奥に吸い出し防止材と呼ばれる
網状のシートを設置し、水は抜けるが砂は抜けないようにしている。
今回は、その擁壁背面の吸い出し防止材がずれた、もしくは設置してない
ものと考えられる。

■砂の流出に対する、正当な対処法
埋めた穴をもう一度開けるか、別に穴を開け直し、
下記のような「後付式吸い出し防止材」を設置する。(1箇所/3m2)
http://homepage1.nifty.com/kmkm/fil.htm

■その他
水抜き穴を埋めるという行為は、今回の場合一番してはならないことです。
悪気はないかもしれないが、技術も・・・
大きな金額の工事ではないので、早急に対処してもらうことを勧めます。

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大村様、さっそくコメントを頂きまして誠にありがとうございます。
コメントを頂きました砂の流出に対する、正当な対処法である「埋め
た穴をもう一度開けるか、別に穴を開け直し、下記のような「後付式
吸い出し防止材」を設置する。」工事。
下の土地の所有者は自身の土地を造成住居を建築した際に、擁壁上の
数件の住民に無断で擁壁の水抜き穴を埋めて自身の土地嵩上げをする
ような人物ですので、慎重に事を進めて行きたいと思います。

ちなみに「大きな金額の工事ではない」とのお話しですが、既製品の
1.5mほどの垂直L型擁壁に新たに水抜き穴を開けて「後付式吸い出し
防止材」を設置する費用というのは、おおよそ1箇所どのくらいかか
るものなのでしょうか?
お教え願えますと助かります。
どうぞよろしくお願い致します。

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原価でコア抜き4000円、吸い出し防止材1000円程度。
嵩上げにより土の下となった水抜き穴は、埋めてもかまわない。

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大村様、回答頂きましてありがとうございました。

そうですかぁ〜、嵩上げによって水抜き穴を塞ぐことは
良いのですかぁ〜、知りませんでした。

となると素人の私としては、嵩上げで水抜き穴が塞がれ
たことにより、従来その水抜き穴から出ていた水がどこ
へ行くのだろうか?と考えてしまいました。
擁壁の裏側に水が溜まって水圧がかかってくるのかなぁ
とも考えたりしてしまいます。

水抜き穴を開ける工事の部材はもっと高いのかと思って
いました。
当然人件費や仲介者が入るとマージンが発生するのでし
ょうが、もっと高い金額を予想していた私としては、大村
様のおかげでチョット「ホッ」としています。
本当にありがとうございました。

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地面より下の部分については水がたまるでしょう。
しかしたまったとしても、地面から下については、

?水がたまって擁壁を倒そうとする水圧
よりも、
?前の土が抵抗となって擁壁を抑えようとする土圧(受働土圧)
のほうが断然大きいため、
擁壁は特に不安定とはならないのです。

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構造物としての使用期間内に・・・嵩上げが無くなることが保証されなければならない・・・無くならないとしても受働土圧を期待できる物であるかを保証されなければならない