平板載荷試験の反力装置について教えてください。 反力装置がアンカーの場合のアンカー体や、実荷重の場合の受台は、いずれも載荷板の中心から1.5m以上離して設置する。とありますが、現場の重機(バックホウ)を利用した場合も1.5m以上離さなければならないのでしょうか? 宜しくお願いします。
直径30cmの載荷板を使い、地盤工学会基準(JGS 1521)に従って実施するのであれば、重機のタイヤ、キャタピラ等は載荷板の中心から1.5m離すべきと考えます。1.5m確保できない場合は、別の大型重機に変更するなど工夫が必要です。
この距離が1.5mより短い場合、重機が上載圧の効果を発揮し、支持力が高めに出る恐れがありますが、試験の目的が単に支持力の確認のみで、地盤の極限支持力まで載荷することがないのであれば、実際はあまり神経質に考える必要はないかも知れません。
地盤工学会基準でもこの1.5mというのは載荷板の中心から荷重の受け台の端部までの距離ではなく、受け台の中心までの距離となっており、それほど厳密な要求事項とは思えません。現状で1.5mよりわずか足らない状況であれば発注者の意見を聴いてみてはどうでしょうか。
地盤工学会基準に準拠することが必須ということであれば、1.5m以上離す手段を考えるべきと思います。
地盤工学会基準とは別に、道路橋示方書・同解説 IV下部構造編 278-279ページには、以下のような記述があります。
平板載荷試験は、一般にテストピット内で行う。この場合、図-解10.3.6に示すように上載荷重の影響がはいらないように載荷板外縁がテストピットの内壁からすくなくとも次の値だけ離れていなければならない。 (1)粘性土に対して Dt ≧ 1.5B (2)ゆるい砂に対して Dt ≧ 2.5B (3)締まった砂に対して Dt ≧ 4B
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#2056 平板載荷試験の方法について
直径30cmの載荷板を使い、地盤工学会基準(JGS 1521)に従って実施するのであれば、重機のタイヤ、キャタピラ等は載荷板の中心から1.5m離すべきと考えます。1.5m確保できない場合は、別の大型重機に変更するなど工夫が必要です。
この距離が1.5mより短い場合、重機が上載圧の効果を発揮し、支持力が高めに出る恐れがありますが、試験の目的が単に支持力の確認のみで、地盤の極限支持力まで載荷することがないのであれば、実際はあまり神経質に考える必要はないかも知れません。
地盤工学会基準でもこの1.5mというのは載荷板の中心から荷重の受け台の端部までの距離ではなく、受け台の中心までの距離となっており、それほど厳密な要求事項とは思えません。現状で1.5mよりわずか足らない状況であれば発注者の意見を聴いてみてはどうでしょうか。
地盤工学会基準に準拠することが必須ということであれば、1.5m以上離す手段を考えるべきと思います。
#2057 道路橋示方書の記述
地盤工学会基準とは別に、道路橋示方書・同解説 IV下部構造編 278-279ページには、以下のような記述があります。
図-解10.3.6によれば、
B:載荷板の直径
Dt:載荷板外縁からテストピット内壁までの離れ
です。
参考にしてください。