【配筋】継手同士の間隔について

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ユーザー kosakai0702 の写真

耐震補強のために、高さ1000㎜、幅1000㎜、延長10mの両端固定水平梁(樋門のカーテンウォール)
を46㎜増厚(幅1000㎜→1046㎜)する工事を1次下請けとして請け負いました。

増厚コンクリートと既設躯体を定着するために、既設躯体に水平に削孔し、この字型の高さ810㎜のD13帯筋を設置する設計になっています。

実際に施工する際、既設鉄筋の影響などがあり、コの字鉄筋を設置するのは困難であることが推定されるため、
L字鉄筋を2本1組にすることで施工性をアップしようと考えています。

しかし、高さが810㎜しかないため、重ね継手長は360㎜(道示書下部工編)となります。
そのため、継手を上と下に割り振ったとしても、継手同士の間隔は90㎜(810-360-360)となってしまいます。

道示書下部工編では、25D離す必要があると記載があるのですが、今回のように高さが低い構造物はみんな規準を下回ってしまうと思います。

このような場合は通常どのように対処するのが正解でしょうか。

※発注者都合で増額が厳しい物件となっているので、できるだけお金がかからない方法で対応したいです。
(フレア溶接で130㎜の継手長とすれば、解決できますが、役所からは変更を見てもらえない可能性が高いです。)
(削孔径を24㎜から35㎜程度に拡大することを職人に提案しましたが、その程度では変わらないと断られました。)

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

3本に分割するのはどうでしょう?
既設躯体に埋め込む上下の鉄筋の先端に135°の鋭角フックをつける。
両端が135°の鋭角フックを付けた鉄筋で上下の鉄筋をつなぐ。
以上のように、隅角部に鋭角フックを設ければ問題ないと思います。
H29道示下部工編P77の図のようなイメージです。
ご参考になれば幸いです。

ユーザー kosakai0702 の写真

御回答ありがとうございます。
大変申し訳ないのですが、道示書H29を所有しておらず、
アドバイスいただいた内容を理解することができていません。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

・1000mm→1046mmに増厚というのが理解できませんが、間違いないですか?かぶりは確保できますか?エポ筋?
・コの字鉄筋の目的は何ですか?46mm増厚コンクリートの定着のためだけですか?

ユーザー kosakai0702 の写真

御回答ありがとうございます。
・増厚工についてですが、46㎜で間違いありません。鉄筋は通常の異形鉄筋を使用します。
 薄層ポリマーセメントモルタルの増厚工で、被り厚さが気中の場合最低9㎜が認められている工法です。
・コの字鉄筋は増厚コンクリートの定着のためです。
 コの字鉄筋と直交するように、主筋D19が入っています。
定着長が確保されていれば、継手端部同士の距離が近くても、構造的な弱点にはならないと説明が出来ればありなのかなと考えていますが、そういって経験も事例もわからないのでご相談させていただいております。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

よくわかりました。類似の工事の時には次のようにしています。
・図面で示された箇所及び周辺の鉄筋探査を行う。
・鉄筋を避けて削孔する。図面にない、あるいは探査等で見つからなかった組立筋等にぶつかった場合は、少しずらして再度削孔する。
・削孔した穴に応じて鉄筋をコの字に加工する。
以上、御参考になればよいですが。

ユーザー kosakai0702 の写真

削孔を先行して、そのあと鉄筋を製作するのですね!
参考にさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

通りすがりです。やりとりを横目で見ていましたが,ちょっとコメントします。
まずコの字鉄筋について,直角に曲げると思いますが,応力が緩和されるように最小の曲げ半径が決まっています。道示3編表-5.2.3のとおりSD345で2.5φ必要で,となるとD13では13×2.5=33mmとなります。これに鉄筋径13mmを足すとこれだけで46mmとなってかぶりが取れません。
また,定着のための鉄筋ですからコの字にする必要はなく,単に直角フック単体にすればいいのではないでしょうか。

ユーザー kosakai0702 の写真

御回答ありがとうございます。
曲げ半径についてですが、おっしゃるとおりです。
設計図面では、削孔面よりも深い位置に曲げ始めのラインを持ってくることによって、被り問題を解消する絵になっています・・・。
実際施工する際は、面の穴を少し大きめに削孔するなど対策が必要になるとおもわれます・・・。

コの字は曲げ耐力をあげるために設置されているわけではないので、
直角フックを2本つかって定着をとることも変更案として話あっていきたいと思います。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

通りすがりです。
曲げはじめを現在の躯体内に納めるということですが,であれば単に孔をあけるだけでは済まず径を拡大するか別途手で斫る必要がありますね。結構面倒ですよ。元請けさんからしっかり費用をいただいかないと苦しいと思います。
ま,それはそれとして,構造物の寸法の増加をなるべく抑えたいのはわかりますが,あまりに設計が素人というか現場をよくわかっていない人が設計したのでしょう。ざっと考えられることとして,
・コの字鉄筋で定着しようとしている。しかも曲げはじめを既存躯体内に納めようとしている。
・主筋の定着はどうする?既存躯体内に定着しないと意味がない。
・増し厚が46mmなんて施工できる?後打ちコンクリートの締め固めはどうする?
といった突っ込みどころが満載です。私ならウォータージェットで鉄筋位置まで斫り出してから鉄筋を配置する方法をとると思います。
いずれにせよ,新コンクリートの収縮でひび割れが出る可能性が大きいので,打ち継ぎ面はしっかり斫り出すこと,コンクリート打設前には打ち継ぎ面にしっかり散水することをお勧めします。