水平力分担構造について

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お世話になります。
私自身設計の経験が少なくあまり理解できておりませんが,
水平力構造,支承補強構造,支承補完構造はすべて同じ機能を有するもので間違いないでしょうか?

下記についてご教授ください。
1.支承補強にあたり,タイプA支承+変位制限構造でタイプB支承相当とすることが可能でしょうか?
 復旧仕様に準じ,落橋防止壁が設置されていますがこの落橋防止壁を変位制限構造と見なし,タイプA支承
 と補間しあってタイプB支承相当とできるのか否か。(現行基準では落橋防止対策は不要)
  また,落橋防止として設置されているため遊間が大きいように感じます。上司に確認すると支承補強構造と
 する場合は遊間を0に近づけると支持されましたが,私自身疑問です。追加工事で遊間量を調整することは不可能では
 ないでしょうか?

2.新たに水平力分担構造を設置
 新たに水平力分担構造を設置する場合は,現行基準に準じ支承部の照査に用いる水平力にて設計でしょうか?
 設計水平力としてレベル2地震動に抵抗するということで,構造物補正係数を0.45として
  0.45×設計水平震度(I種地盤とした場合の標準値2.00)×上部工分担重量 Hs=0.45×Kch×W 
 で間違いないでしょうか?
  上司からは橋軸方向は1.5Rdで橋軸直角は3khRdではともいわれましたが意味不明です。
 そもそも落橋防止と水平力分担構造は役割が違いますし。

 設計方針が定まらす私自身で調べたうえで納得してから次にすすむのでかなり時間がかかります。
 皆様ご意見よろしくお願いいたします。

コメント

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どの時代の基準書に準じて補強するかによります。
それは発注者との協議になります。

質問①
H14道示:タイプA支承+変位制限構造で可能。
     橋軸方向の遊間は常時移動量以上(50mm程度)に調整しないといけません。
     無収縮モルタルで増厚するなり、追加工事で可能です。
H24道示:タイプAという概念はないので、現況の支承をL2で照査するか支承交換が必要。
     パッド型支承とアンカーバーでタイプB支承でいいですよ。
H29道示:考え方はH24と同じ。ただし、照査方法はH29に準ずる。

質問②
構造物補正係数0.45はH24道示までです。
H29道示でも橋台なら震度低減係数0.45を考慮できます。

1.5Rdや3khRdは確かに落防用ですが、H14道示だと変位制限で3khRdを使ってました。

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ご返信ありがとうございます。
H14道示の基準を採用する場合に遊間量が適切に確保されていれば,既設落橋防止壁を変位制限構造と見なす
ことも可能ということでしょうか?
また,根拠として必要遊間量を算出する場合ですが,ゴム支承のため許容せん断ひずみの150%と記載されていますが
許容せん断ひずみを算出して相対変位量+余裕量15mmとするのが適切なのでしょうか?

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H14に準拠だと可能ですが、落橋防止は別途設置する必要があるのでは?と思います。
今の基準では不要なのでしょうけど。
いいとこ取りにならないか気になります。

遊間は許容せん断ひずみ150%+15mmでいいと思います。
自分は常時の移動量+15mmで設定してました。
鋼板を除いたゴム厚が分からないので。