温度ひび割れ対策について

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温度ひび割れ対策は、専門書などにはいろいろ載っていますが、小規模なマスコンクリート工事には、実現不可能(経済的に・プラントの設備対応等)なことばかりです。
特に外部拘束型の温度ひび割れ対策で、小規模な土木構造物で実現可能な対策を教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。

コメント

ユーザー nomkei の写真

 もう少し、具体的な形状を教えていただけばよろしいのですが。
とりあえず、私の経験談から。

1)低発熱セメントの使用
 内空横9m*縦7m、壁厚1.5mの、1ブロック20mのボックスカルバートにおいて、設計で高炉セメントB種でしたが、壁の部分だけ低発熱セメントを使用したコンクリートを打設し、底版と頂版を高炉で打ちました。最も有効な方法ですが、工事の規模が大きかったので、工場で低発熱セメントを用意出来ました。

2)ひび割れ誘発目地
 数mピッチで断面を欠損させて、そこに温度ひび割れを入れさせようと言うものです。ひび割れが入った後、補修や防水を行います。壁厚の1/3以上は欠損させないといけないと言うことです。私の場合、予定通りひび割れが入らないと言う経験者の言葉で、実施しませんでした。壁と頂版を同時に打設した際には、ブロック端部では垂直ではなく斜めにひびが入ります。ところで、水膨張ゴムを使った誘発目地材が販売されているようですので、検討してよろしいかもしれません。

3)配力筋の増量
 底版に拘束された壁では、垂直方向にひび割れが入り易いので、配力筋を増量して引張に抵抗させます。文献によりますと、コンクリート断面の0.6%(だったかな(^^ゞ)の鉄筋断面あれば、入りにくいというものがありました。構造物が大きいと、経済性に問題がありますが、小規模であれば最も簡単で効果は大きいと思います。

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大変参考になりました。
ありがとうございました。

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壁状の構造物(厚さ50cm以上)であれば、誘発目地がおすすめです。

単価も手頃だし、設置も簡単です。

早川ゴム(株)のものは、止水も考慮したもので、システム化されています。

JH、国土交通省での実績も多く、高性能AE、低発熱などのコンクリート材料を変更するより、

安価で効果があります。

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さっそく検討します。
ありがとうございました。