コンクリートの長期耐久性の内空気量

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コンクリート標準示方書「施工編」6.4.5相対動弾性係数の照査(3)で凍結防止剤や〜、および空気量が6%以上であることを確認することにより、相対動弾性係数の照査に代えてよい。とあるが、このようなすかすかのコンクリートでは、中性化、塩害等の影響が増大しないか。また、上限値が示されていないがどの程度まで許容するのか。

コメント

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昔からAEコンクリートにすると、「すかすかのコンクリート」になって耐久性が落ちるのではないかという指摘があります。しかし、同じ単位セメント量で、同じスランプのコンクリートをつくると、空気量が増えた分、単位水量が減ります。水和に寄与しない余分な水は、すかすかの原因となります。つまり、空気量が多少増えたからといって、「すかすかのコンクリート」になる訳ではありません。

仮に、「すかすかのコンクリート」になったとしても、コンクリート標準示方書「施工編」では、中性化、塩害については別途照査をするので、全体の体系としてはこれらの耐久性も確保できると思います。

ただし、いくらでも空気を入れてよいかというと、そうではありません。空気を増やしていくと、分離をしやすくなったり、品質が安定しなくなったりしますので、自ずと限界があります。