「レベル1」と「レベル2」について

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

このたび、高層マンションの購入を検討しておりまして、地震についての不安があるため、いろいろと調べておりましたところ、わからない点がありましたので、ご質問させていただきたく存じます。

まったく個人的で、突然のご相談で大変申し訳ございませんが、ご回答の程よろしくお願いいたします。
(質問)
高層ビルの設計目標として、「レベル1」と「レベル2」に対してそれぞれどうあるべきか、となっているようですが、「レベル1」は「25?/s」、「レベル2」は「50?/s」ということは「レベル2」を満たしていれば、必然的に「レベル1」には耐えられると思うのですが、違うのでしょうか?

全くの素人で申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

コメント

ユーザー munimuni の写真

 高層ビルの耐震レベルについてのご質問だと思いますが、いわゆる「ビル」に
ついては、建築の分野に属しており、この「土木学会」の会員には専門として建
築をやっておられる方はまずいません。
 その意味で、正確な回答については、建築関係の方にお聞き戴くとして、土木
屋である私なりの「土木的知識」で回答します。

 土木の世界でも、耐震性能はレベル1、レベル2等と分けていますが、(しか
も、道路、鉄道など分野により分類が異なる)例えば、以下のような設計上の扱
いをしています。

 レベル1 → 比較的小さく、頻繁に発生する地震のレベルで、このレベルの
       地震に対して、構造物は無傷で耐えるよう設計する。

 レベル2 → 兵庫県南部地震のように、想定しうる範囲でかなり大きい地震
       のレベル。このレベルの地震に対して、構造物はある程度の被害
       を受けるが、大規模な転倒により周囲に甚大な被害を及ぼさない
       程度に押さえるよう設計する。

 といったような扱いの違いがあります。

 すなわち、「レベル2」の時の「耐え方」と「レベル1」のそれは異なるのです。

 上記はあくまで、土木の世界の一部の考え方を、誤解を恐れずなるべく解りや
すく記したものです。

 建築の分野での正確な考え方については、別途、専門の方にお聞きになることを
お勧めします。