・道路などの橋に使っているコンクリートや鉄の寿命はどのくらいなんでしょうか? 最近のニュースでは,寿命を待たずにだめになってしまう物もあるようですが,なぜでしょうか? また,新しい材料で作ったものはあるんでしょうか?
>道路などの橋に使っているコンクリートや鉄の寿命はどのくらいなんでしょうか?
まず、紹介ですが、「鉄道土木構造物の耐久性」(二杉巌 監修;山海堂¥3800)が 土木学会誌(2002/11)の新刊速報に載っています。
取っ掛かりとして、技術者の間でこんな言葉が定義されていますので 紹介します。
土木構造物の寿命の性格について明らかにするため、寿命を決定する要因について整理してみる。 1)物理的寿命:自然営力と使用荷重により逐次その機能を減耗し、通常の維持修繕とくわえても使用に耐えられなくなる限界 2)経済的寿命:引き続き維持修繕によって使用するより取替えを行うことが経済的に得策となる限界。 3)機能的寿命:構造物が建設された時点でプロジェクトの機能はその後の情勢によって変化し、これに構造物のし様が対応できないため廃棄される場合 4)社会的寿命:他のプロジェクトを要因とする環境の変化や新しいプロジェクトの出現により、当初の構造物を引き続き使用することができなくなるもの。 (村上、「維持管理と施設寿命」、土木学会第17回シンポジウム、1983)
このように、寿命といってもいろいろあるわけです。 質問者の意図は1)かもしれませんけど。
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#39 寿命にもいろいろある。
>道路などの橋に使っているコンクリートや鉄の寿命はどのくらいなんでしょうか?
まず、紹介ですが、「鉄道土木構造物の耐久性」(二杉巌 監修;山海堂¥3800)が
土木学会誌(2002/11)の新刊速報に載っています。
取っ掛かりとして、技術者の間でこんな言葉が定義されていますので
紹介します。
土木構造物の寿命の性格について明らかにするため、寿命を決定する要因について整理してみる。
1)物理的寿命:自然営力と使用荷重により逐次その機能を減耗し、通常の維持修繕とくわえても使用に耐えられなくなる限界
2)経済的寿命:引き続き維持修繕によって使用するより取替えを行うことが経済的に得策となる限界。
3)機能的寿命:構造物が建設された時点でプロジェクトの機能はその後の情勢によって変化し、これに構造物のし様が対応できないため廃棄される場合
4)社会的寿命:他のプロジェクトを要因とする環境の変化や新しいプロジェクトの出現により、当初の構造物を引き続き使用することができなくなるもの。
(村上、「維持管理と施設寿命」、土木学会第17回シンポジウム、1983)
このように、寿命といってもいろいろあるわけです。
質問者の意図は1)かもしれませんけど。