名刺入りコンクリートの圧縮強度

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コンクリートの圧縮試験用のテストピース(φ10cm×20cm)作成時に、名刺を入れることがあります。名刺は、テストピース型枠の内面に貼り付けておいて、コンクリートを入れて締め固めます。翌日に脱型すると、名刺はコンクリートに貼りついています。今回、たまたま予備のテストピース(名刺無し)を作製しており、名刺入りの本番用と一緒に圧縮試験を行ったところ、全て名刺入りのテストピースの圧縮強度が小さくなりました。次のとおりです。全て7日強度(3本の平均)で、矢印(→)の左側が名刺あり、右側が名刺なしです。単位はN/mm2です。
1日目:35.9→38.5
2日目:38.9→40.5
3日目:40.4→42.1
原因として、名刺しか考えられず、同じような経験をされた方がおられましたら、ご意見をうかがいたくよろしくお願いします。

コメント

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強度低下の要因:名刺の厚さは普通0.25mmであり何らかの影響があると考えられる

改善策
1.底部に貼り付けに変更

 ・供試体の底に使用しコンクリートを流し込み作成

 ・従来は和紙で実施していた事例有り
2.和紙に変わる薄い素材の使用

 ・和紙0.02mm(最薄紙)
 ・セロファン0.01mm
 ・アルミ箔0.01mm
 ・AC剤不要グレードの押出ラミネート成形性
  加工温度:320℃、PE厚み:0.01mm

3.素材を変えて、比較実験を実施してください。
 
 .側面、底面

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テストピースにコンクリート以外のものを入れることは
JIS規格外とはならないのでしょうか?

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私は施工の実務には関係していないため、名刺を入れるというのは初めて聞きました。一般的に行われているものなのか教えていただければ幸いです。

単に技術的な興味からコメントします。

結果が違ったこととして考えられる影響としては、

1)打設時に何らかの影響を及ぼし、打設状況が異なる。(中央の側面に入れるとしたら、途中でコンクリートの流し込みを止めることになり、それが影響か)
2)名刺が水を吸って、その周辺の水が失われて硬化状況が異なる。
3)断面積が減ったことによる力学的な影響。
4)側面が平らでないことによる、端面研磨への影響。

が、各段階にあり、原因の切り分けが必要かと思います。

また、
5)単に3本平均×3ケースがたまたま下回ったとしても、統計上優位な差とはいえない。

というのもあるかもしれません。

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種々コメントありがとうございました。特に、国交省関連の工事で名刺を使用することが多いと思います(名刺に、その時の施工管理さんのサインを入れたものを使用することが多いです)。目的は、その時に作ったテストピースであることを証明するためです。コンクリートの中に入れるのではなく、モールド内面に貼り付けてから打コンするので、結果的にはテストピース側面に貼り付けた形になりますが、名刺の厚さ分はコンクリート中に埋まっています。

    今回、たまたま別の目的で準備した名刺なしのテストピースをつぶしてわかった次第です。誤差範囲だと言うにはちょっと大きいかなと感じています。生コン屋さんにとっては、無視できない量ではないかと思います。

    今後、コメントいただいた方法などについて、種々やってみたいと思います。ありがとうございました。

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・そのような行為はしたことはありませんが、異物が混入すれば当然なにか違う結果がでてもおかしくないと思います。国交省関連の仕様・特記または監督員の指示であれば、今までその管理手法で行ってきたのですから、それに従うだけでよいのではないでしょうか・・・今更管理手法を変更する理由は見あたらないと思います。

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管理手法を云々したいという記述は、どこにもしておりません。ただし、もしも所定強度を下回るようなことが起こり、原因の究明をしなければならなくなった時には、名刺がひとつの原因の可能性があるということを、知識として持っておきたいと思っております。実例が他に無いようなので、断定はできません(あくまで可能性として)。