間知ブロック護岸の設計

セクション: 
ユーザー 匿名投稿者 の写真

間知ブロック護岸の設計について

降雨により流失した間知ブロック護岸の設計に際して、ブロック積みの勾配及び既設と接続する際の処理について迷っており施工性を優先して決めたいと思っております。
以下の条件で、施工性が良い方法をご教授いただきたいです。
●護岸の条件
・上流側護岸 ブロック積み護岸 前面勾配1:1.0 高さ3m 直線
・下流側護岸 石積み護岸 前面勾配1:0.3 高さ2m 直線
・下流側護岸は取水施設の一部となっているため触らない条件
・流失前の護岸位置が不明であるため現況復旧は不可
・設計延長(上流側護岸と下流側護岸の距離)は80m
・新設護岸勾配は上流側護岸に合わせ1:1.0とする
・上下流の護岸を直線で結んだ交角は48.8°
・護岸天端高は上流側護岸と下流側護岸を単純に結ぶ

●護岸の線形について
以下のどちらが施工しやすいでしょうか?やはりカーブ長が短い方が良いのでしょうか?
1案 全区間カーブで配置する(R=150m、カーブ長80m)
2案 直線区間を設け小さいカーブで接続(R=50m、カーブ長42m)

●既設との接続部について
上流側は既設の隔壁に接続します。下流側護岸との接続は1:0.3の石積みと1:1.0のブロック積みの接続になるため以下の2案から施工性が良い方を選択したいです。どちらが施工しやすいでしょうか?
1案 10mの擦り付け区間で1:1.0から1:0.3まで護岸勾配を立てる
2案 小口留めで1:1.0と1:0.3を直接止める

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

線形:直線であろうが曲線であろうがそのルートは必然性において決まっているのだから、施工のしやすさは気にしなくて良いでしょう。
接続:護岸のすり付けのルールが有るのでは無いですかね。少なくとものり勾配の緩い上流からのり勾配のきつい下流を小口留めでドン付けするなど常識的に考えられない。

災害が起きた要因を考え、災害に耐えうる構造を考えれば自ずと方針は決まります。
・上流側護岸 ブロック積み護岸 前面勾配1:1.0 高さ3m 直線
・下流側護岸 石積み護岸 前面勾配1:0.3 高さ2m 直線
この時点で物理的におかしいと思いませんか?

ユーザー 匿名投稿者 の写真

回答ありがとうございます
おっしゃる通り物理的におかしいです
ですが業務目的は護岸の復旧であり、
下流側の護岸を触れない条件でありますので
すり付ける以外に方法が思い浮かびません
建設コンサルタントの立場から河川の全体的な改修を提案することもできますが
事業方針を河川改修に変更することは考えにくく計画に時間もかかるため
流失した箇所の復旧が先決であります

災害が起きた要因を考え、災害に耐えうる構造
これについてはブロック積みに決め打ちしていましたが
ご指摘の通り考察し構造を再検討する余地があります

すり付けのルールについて
ルールや基準等があれば話は早いのですがそれが無いために困ってご質問しました。
あるのでしょうか?

ユーザー 匿名投稿者 の写真

上流と下流の接続については、すり付け工を作れば良いでしょう。
具体的には場所打ちコンクリートですり付け工を作ると言うことで、農業排水路辺りではトランジション(=変化という意味)と言ってると思います。
農業排水路系の文献に書いていると思いますが、平面的なすり付け角度は7度(河床だったか?)くらいだったような気がします。
他方、すり付け勾配は河川の要領などにも(橋梁前後の重点護岸のすり付けだったか?)書いているので、その河川管理者が何処であるかを汲んだ上で、こちらを優先した方が良いのかも知れません。
ただ、すり付け勾配についてはどちらの文献も同じ角度だったような気もします(河川の方は流入と流出側で角度が違っていたかも知れません)
トランシジョンの長さは常識的な範囲だと最長20m程度の物だと思います。
今回のケースだと長くなる可能性はあるかも知れませんが、その辺は何かしらのルールを決めて、程よい長さで計画した方が良いと思います。

ま、手元に河川の文献も農業の文献もないので、記憶で記載していますが、この辺りがヒントになると思います。