斜流と常流について

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住民の皆さんからは住宅は壊れてもやむを得ない
生命だけでも助けてほしいという強いメーセージが議員に寄せられています

1、斜流が起こる場合と常流で済む場合の違い、そして斜流が起こる条件をご教授ください

2、東南海地震と南海地震の震源域の接点で地震が起こるだろうというのが通説となっています
新宮沖90kmとも聞いています

3、三重県が速報値で浸水図を発表しましたところですが、 3,11前から学校建設が予定されており、今基礎つくりに入っています。
この地域は海抜2mのかつては遊水地でありその後田んぼとなり次第に人家が立ってきたものです。
学校の海抜は4m   この地区を守る堤防は6mの土堤です。
専門家によりますと越流すれば決壊するだろうし、まず地震で亀裂が入るだろうと指摘されています。
そしてすぐ横を赤羽川という二級河川が流れ、川口からは300mの距離です。
このような地域に万が一にも斜流が発生する要素はありますか。
県の浸水図では学校は4ないし5m、土手意は7ないし8mの浸水となっています。
(なぜ土堤が7mでその内側のグランドが5mというのが理解できないのですが)

まとめますと
1、この条件の地域に斜流は発生するでしょうか あるいは発生する条件はあるでしょうか
2、斜流は発生する条件と常流ですむ条件をご教授ください

コメント

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ご質問1について:学術的にきちんとした答えでないことをお許し下さい。
「斜流」は射流の間違いでしょう。定義は流速が長波の波速(ghの平方根)よりも大きい流れです。ビデオなどで明らかに射流と分かるのは防波堤などを乗り越えて陸上を遡上する流れで,防波堤の高さからの自由落下として流速を推定できます。しかし,これは局部的な破壊力は大きいものの,総エネルギーとしてはあまり大きくないのではないかと思います。海上では砕波に際して波頂から落下するような流れが射流になる可能性がありますが,これは部分的な流れであり,これ自体は深刻なものではないと思います。インターネットでは海上の津波自体が射流の性質を持っていた可能性が指摘されていますが,従来の理論では説明できないのではないかと思います(その後のフォローを見つけられません)。津波は浅い海域に入って非線形の振る舞いをし,変容すると考えられますが,そのうちの孤立波は射流の性質を帯び得ると思います。掘り込みの港などで,浅水波の上部だけが切り取られて遡上する場合はそういう射流の孤立波になるのではないかと憶測していますが,確かなことは言えません。

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常流と射流の区分は、水流の性質を論ずるための力学的な区分です。

早い射流よりも遅い常流のほうが、当然被害は少ないとは言えますが、
常流であることをもって生命が安全、とはとても言えるものではありません。

おわかりとは思いますが、念のため。