仮橋の片勾配

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道路橋施工時の迂回路を検討しています。
その際に河川区間を覆工板と鋼桁を使用した仮設橋にて渡る計画としています。
仮設橋はR=80m程度の曲線区間に設置する計画ですが、発注者から曲線半径に合せた片勾配を設けるように指示されています。
仮設橋に片勾配を設けることは可能なのでしょうか。
片勾配を設ける場合は、どのような構造とすれば良いのでしょうか。
また片勾配を設けた場合に、構造計算時に追加で検討すべき事項はあるのでしょうか。
以上の件について、アドバイスをお願いします。

コメント

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曲線半径約100m、片勾配約5%、縦断勾配約2%で一般供用仮橋を設計したことがあります。

橋軸方向については、受桁と桁受けの間にテーパープレートを設置して勾配を付けました。
橋軸直角方向については、調整コンクリートを設けて勾配を付けました。
片勾配が緩ければアスファルトで対応することも可能だと思います。
勾配調整層と覆工板との間には土木シート等を設置する(剥がれやすくするため)こともありますが、このときはコンクリートということもあって、特に図示しませんでした。
調整層については、薄い方が重量で有利となりますが、路側には防護柵を設けると思いますので、支障がない厚さにする必要があります。
また、防護柵についてはブロック長が短いと計算でOUTとなり易いです。

構造計算については、コンクリート等の雑荷重を考慮したうえで、通常と同じ方法でしか行っておりません。

供用したのは見ましたが、施工途中を見ていませんので、図面のとおりに施工したのかは確認しておりません。

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回答して頂きありがとうございます。参考にさせて頂きます。
設計速度20km/h、曲線半径80m、横すべり摩擦係数0.15(道路構造令から湿潤アスファルト舗装)で道路構造令P335式から片勾配の計算をすると、i=-0.111となり0より小さくなります。
この計算では横断方向はレベルでもよいとなるように思います。この考え方もありでしょうか。
道路構造令P334の片勾配値から、横すべり摩擦係数を計算すると0.05など小さい値になり、かなり安全側で片勾配が決められているように思います。
迂回路などの片勾配は、拝み-1.5%から片勾配を+1.5%にすることでいいようにも思いますがどうでしょうか。