コンクリートの付着力試験

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橋梁補修工事で、監督員より旧コンクリートと増し打ちコンクリートの付着力を確認するよう求められました。
規格値はN=1.5N/㎜2です。どなたか付着力試験の方法と規格値の根拠を御教示願います。
監督員いわく,NEXCOの増し厚コンクリートの規格とのことです。
出典の文献名などがありましたらお願いいたします。

コメント

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割裂引張強度試験で判断するんだと思います。
旧コンクリート供試体まで採取する必要があるかは分かりませんが、
通常の供試体を半割にしてテストピースに入れたのち、もう一度生コンを打設すれば打増コンクリートになります。
これを割裂引張強度試験に掛ければいいかと思います。

しかしN=1.5N/㎜2の数値は妥当と思いますが、引っ張り力(=付着力)が重要な応力とは思いません。

手元に道路橋示方書がないので分かりませんが、それには規格値根拠となりえるものが載っていると思います。
過去、翼壁打増しで計算したことがあるので。

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 『コンクリート 付着力試験』 でググりましょう。 色々な試験方法が出てくると思います。

 貴方が最初にすべきことは、監督員に想定している試験方法を質問することです。

 既設構造物への打ち継ぎは、既設躯体表面処理により相当変動します。おそらく、監督員はその当たりの確認を行ないたいのだと思います。小生の経験では、該当現場にて想定表面処理を小面積行い付着力の確認後本工事に取りかかりました。

 通常コンクリートの許容付着応力度は鐵筋との付着力を指すことが多いのですが、今回の論旨は異なるように見受けられます。塗装や剥落防止、補修などの場合には既設躯体との付着力が問題になります。

 また規格数値や根拠は、特段異議申し立てを行なうのでなければあまり意味はないと思います。
 勉強のためなら例えば日本土木学会:鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断および補修指針(案)・同解説、pp.173~175,1997に『1.00N/mm2』と記載されているなど色々あると思います。
 コンクリート構造物用断面修復材の試験方法 (案) (JSCE-K 561) には条件等により品質規格値(案)として 『1.00N/mm2と1.50N/mm2』二つ記載されています。

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「建研」方式と言われている方法です
建研式接着力試験器は建設省建築研究所

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NEXCO試験法 434 2010 増厚コンクリート用エポキシ樹脂接着剤の性能試験方法

この様な方法もある・・・材料メーカーに聞けば色々相談に乗ってくれる。

それにしても、当たり前の基礎知識を持たない業者担当者をお守りする工事監理担当者の苦労が判る。

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NEXCOの構造物施工管理要領・保全編・床版上面増厚工のところに記載があります。試験施工時に接着性を試験するようになっており、その管理値は1N/mm2となっています(建研式引張試験法が引用されている)。対象は、接着剤(エポキシ樹脂)を塗布した施工端部ですが、接着剤を塗布していない部分も対象になっているようです(微妙な書き方がしてあります)。なお、本施工時には、養生完了後に非破壊で接着性を確認するようになっています。詳しくは、構造物施工管理要領を参照ください。また、監督員の方によく御相談ください。

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回答して下さった皆様、いろいろの回答ありがとうございます。
NEXCOの施工管理要領を調べてみます。
今後ともよろしくお願いします。