明治時代の木製架橋の施工順序について

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

木橋の杭の打ち方、施工順序について、教えてください。解明した内容をCG映像で再現したいと思います。

以下に、箇条書きで基本情報を記載いたします。
・現在の新潟市内にあった、初代万代橋の組み立て方をCGで再現します。
・初代万代橋の橋長は782メートル、橋副7.2メートル。明治19年11月に竣工。その後火事に焼失し、二代目の木製万代橋が完成。交通需要をにらみ、三代目鉄筋コンクリート橋ができました。
・橋の部材等は、部材発注控え書で確認ができます。その記録書を元に、橋を構成する部材は大方確認出来ました。
・当時は、くい打ち船がありました。舟の大きさやくい打ち機の姿・能力等は不明です。またコールタールも購入してます。

以上よろしくお願い申し上げます。

コメント

ユーザー IWT の写真

土木学会木橋技術小委員会からコメントいたします。
本小委員会では主として近年各地に建設されている近代木橋を対象として、設計・施工・維持管理に関するマニュアルづくりなどの活動を行っております。残念ながら伝統的な木橋の架橋方法については、情報を持っておらず十分な回答はできませんが、参考までにコメントさせていただきます。
伝統的な木橋の設計法や架設法に関する参考図書は昭和20年代に出版されたものがいくつかあります。その一つ「木橋架設法:畑中健三著」には、杭打基礎工の章に「木杭」に関する記述があり、杭打ちの方法についても簡単な説明があります。人力による方法と、小規模の杭打機による方法についてです。ただしこの本でも杭打ち船に関する記述はありません。というのも、この時代の木橋は橋長の短いものを想定しといるため、杭打ち船の必要もなかったものと思われます。
もう一点コールタールについては、木材の防腐処理が目的と思われます。近代木橋においても部分的に使用されています。
以上。同書の問い合わせなどは木橋技術小委員会宛てにいただければと思います。http://www.civil.kumamoto-u.ac.jp/jsce-mokkyo/object.htm

ユーザー 井上 直洋 の写真

 事務局の井上と申します。
 小委員会からのご回答、ありがとうございました。

ユーザー bandaibashi の写真

木橋技術小委員会様
回答頂きまして感謝いたします。「木橋架設法:畑中健三著」は、国会図書館にありましたので、確認したいと思います。書籍内容確認前ですが、万代橋の設計・監理は古市公威先生のご指導があったのでしょうか。また、当時の施工で、くい打ち船を使わない場合、足場の組み方や建設機械的な大きな道具や重機などの姿も他の資料等で残っているのでしょうか。おわかりでしたらお教え下さい。よろしくお願いいたします。

ユーザー IWT の写真

挨拶が遅れましたが、木橋技術小委員会の幹事長をしております佐々木と申します。
先日のコメントでは失礼いたしました。

事務局 井上様、お世話になります。

さて、ご質問の件、万代橋の設計・架設に関する情報は全く持っておりませんが、Web上を検索した範囲でいくつか情報がありましたのでお知らせいたします。
まず、新潟国道事務所のページ「万代橋のあゆみ」に万代橋の橋梁概要があり、古市公威先生の設計であることが分かります。http://www.2159.go.jp/jigyou14/gm-p44-1.html
また、土木図書館映像資料リストを見ると「万代橋の今昔」というビデオがあるようです。
http://www.jsce.or.jp/library/page/v-list.pdf

これら情報は既にご存じのことかとも思いますが、何かの参考になればと思いお知らせさせていただきます。

ユーザー bandaibashi の写真

木橋技術小委員会 佐々木先生 ご指導ありがとうございます。新潟国道事務所のホームページと土木図書館の映像資料を確認しました。早速、ビデオを確認する予定です。
まことにありがとうございます。