橋梁補修時の鉄筋腐食について

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橋梁補修の工法選択についての質問です。
中性化により鉄筋腐食が進行している場合、一般に断面補修工を実施すると思いますが、中性化が進行していても、まだ鉄筋腐食が発生していない場合には、断面補修を行うかは、その範囲が広すぎますと費用面や橋へのダメージ面から思案するところです。

ところで、この鉄筋腐食範囲を確認するのにどうされているでしょうか?はつり調査を行った箇所は分かりますがその他は不明です。
鉄筋腐食範囲を確認する試験を行った事例があればお教えください。

コメント

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正確な腐食範囲は難しいと思いますが、中性化が進行しているならはつるのではなく
腐食抑制効果がある表面含浸材を塗布すればいいのではないでしょうか。

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ありがとうございます。
含浸材の具体的な材料についてお教えいただけるでしょうか。

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普段使っているのはプロテクトシルCITです。

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ありがとうございます。シラン系のようですね。亜硝酸リチウムは使用されたことはないですか。

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亜硝酸リチウムもよさそうなんですが、鉄筋腐食抑制に対するの浸透深さが(含浸材の浸透深さとは違います)
プロテクトシルが80mmでプロコンガードが30~40mm程度らしいので、今のところプロテクトシルを採用しています。
亜硝酸リチウムの悪くはないと思いますよ。

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ちなみにですが、ケイ酸塩系は含浸部分の再アルカリ化が期待できると土木学会の本には書いています。
ただ実際には中性化が進行していると、反応に必要な水酸化カルシウムが足りなくで効果が少ないようです。

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ありがとうございます。よくわかりました。

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鉄筋の腐食についてはコンクリート中性化によって、広範囲にもたらされる現象はほとんど希だと思います。
中性化よりもヒビ割れによる局部的な鉄筋腐食のケースがほとんどでしょう。
もし、中性化によって鉄筋に影響が出ているかを調べるならば、全体範囲から無作為に選んだ範囲のはつり調査を行い、そこで鉄筋腐食がなければ全般的に鉄筋腐食はないと判断すれば良いでしょう。
その上で、対策としては再アルカリ化工法が一般的かと思われます。
ここからは詳しくないですが、これは表面含浸剤とは少し違うものだと思います。表面含浸剤は(色々種類はありますが)表面の機密性を上げるもの(大雑把に言えば水や二酸化炭素を断つもの)で再アルカリするものじゃ無いと感じています。

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ありがとうございます。
再アルカリ化工法は聞いたことはございますが実際に見たことはありません。
事例は結構あるものですか。また、表面含浸工等と比べてノマ費用等はどれくらいでしょうか?

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私も再アルカリ工法自体は経験がありませんが、表面含浸工法より高いと思います。
表面含浸工法は新規コンクリートで鉄筋かぶりの薄い部位に対する腐食抑制対策で、その効能は10~15年くらいだと思います。
一方、再アルカリ工法は中性化した既設コンクリートの性状再生だと思われ、その効能は分かりません(調べたこともない)
と言うことで、目的が違うので経済比較の土俵に乗らないと思います(相撲と棒高跳びの選手を土俵で戦わせても評価できないみたいな)

但し、中性化したコンクリートに含浸剤を施すのはあながち効果が無いわけではないとは思っています。
錆は水と空気と錆びる物の三要素。そのうちの水と空気を断つ(使う剤によって違うが)のが含浸剤だから、中性化に対する直接対策ではないものの、間接的には効能があると思います。
しかし、直接的対策をせずに間接的対策に留めるのは良いとは思えません。

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ご存じかも知れませんが,鉄筋腐食範囲を確認する試験としては,鉄筋自然電位を測る方法があります.
鉄筋探査し,鉄筋直上に測点を定め,格子状に多数計測すればマップができます.
注意事項として,測点のみを湿潤にして1時間保持してから計測します.
ティッシュ等を濡らして付着させ置けば良いでしょう.
あまり濡らし過ぎはよくありません.測点同士が水濡れで繋がることは避けた方がいいです.
また,一箇所鉄筋を斫り出す必要があります.また,測定対象の鉄筋は全て電気的に導通していることが前提です.
照合電極というセンサーも必要ですが,埋設設置型の鉛照合電極や二酸化マンガン照合電極よりも,飽和塩化銀照合電極の方が精度が確かです.
評価はASTM C876などで行いますが,飽和硫酸銅照合電極基準での評価値となっていますので,飽和塩化銀からの換算が必要です.
大気中のコンクリートであれば,割合とうまく腐食有無を評価できると思います.

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ありがとうございます。
名称だけ知っている程度です。橋梁を傷めないので良いですね。費用はどれぐらいでしょうか?