橋梁の床版防水の歴史

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橋梁の修繕を考えるなかで、床版防水層の一般的な経緯を整理しています。
防水層敷設に関する昔の資料について、教えてください。

道路橋示方書では、
・平成8年までは、必要に応じて設置
・平成13年からは、原則として設置
というような記載になっています。
これだけ見ると、防水層の敷設はH14以後のように思えます。

ただ、
昭和期の設計を経験している人から
「昭和59年頃に建設省から、
『鋼橋の車道部には基本的に防水層を設置することとする』
旨の通達が出ており、少なくとも車道部には全面敷設されているはず」
と教えてもらいました。

また合わせて、
「PC橋は、昔から基本的に防水層を敷設している」
とも教えてもらいました。

経緯を整理するに当たって、この辺りの明確な資料名がお分かりになる方はいらっしゃいませんでしょうか
・鋼橋の車道部に防水層を敷設する、とした資料(建設省通達?)
・PC橋に防水層を敷設する、とした資料

よろしくお願い致します。

コメント

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アスファルト舗装要綱(昭和63年版)の「特殊箇所の舗装/橋面舗装」において、
(2)鋼床版やPC床版などでは、雨水などの浸透が橋梁の耐久性を著しく弱めるので、防水性について十分に考慮すること。
との記述があるので、その頃には既に防水層の必要性が要求されていたと思われます。
「防水層の詳細については、『道路橋鉄筋コンクリート床版防水層設計・施工資料』を参照する。」(おそらくS62年版)
とありますが、手元にありません。

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『コンクリート床版への雨水や塩化物の流入あるいは浸透を防止し、床版の耐荷力の確保、耐久性の向上を図るものとして床版防水層の設置の重要性が認識されており、これを反映して、道路橋示方書(Ⅰ共通編、昭和48年、昭和55年)や鉄筋コンクリート床版設計施工指針(建設省課長通達、昭和53年、昭和59年改訂)をはじめとする技術基準等においても防水層に関する規定があり、最近においては防水層の設置数も増加してきている。』(昭和62年1月:道路橋鉄筋コンクリート床版防水層設計・施工指針)

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ネットで調べましたら、下記がヒットしましたので、参考になるかわかりませんが、一読してみてください。
・下記の16頁
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/committee/steel_structure/book/58848/...
・下記の401頁
https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/297767.pdf

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元PC屋ですが「昔から基本的に防水層を設置している」ということはありません。

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道路橋技術基準の変遷(藤原稔著)p.130によれば、S53「道路橋鉄筋コンクリート床版の設計施工指針」で防水層の記述が見られるようですが、詳細は不明です。

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指針の本文には、以下のように記載されています。
8.防水層
鉄筋コンクリート床版,とくに,合成げたの床版,および,連続げたの中間支点付近の床版には防水層を設けるのがよい。