RC床版の主筋と配力筋の違いについて

セクション: 
|
ユーザー 匿名投稿者 の写真

土木の会社に入って2年目の者で知識不足なので初歩的なところからご教授いただきたいです。

RC床版の主筋と配力筋の違いについて教えていただきたいです。
RC床版の場合、短辺方向が主筋、長辺方向が配力筋ですが、何故なのかが気になっています。
個人的な解釈としては、輪荷重等の局所的な荷重が載荷した場合に、大きな力がかかる方向がRC床版全体的で見た時の短辺方向だから
大きな応力が生じる向きということで主鉄筋と呼ばれていると認識しています。
点で載荷すると全体で見た時の短辺方向が所謂、断面で見ると引張応力が生じる方向だからという理解です。

この考えは合っていますでしょうか。
正しい考え方があればぜひご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

短辺・長辺という言い方ではどちらかわかりませんが,一般に床版で力が卓越するのは橋軸直角方向(幅員方向)です。イメージとしては,2辺固定の平板の真ん中におもりを置いたとき,支持点(支持線という方が適切か)間に床版がたわむことが容易に想像できると思います。この場合は下側が引張,上側が圧縮ですね。また,主桁の上では,逆に上側が引張になります。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

このRC床版とは集水枡のふた版のような4辺支持のことでしょうか?
それだったら、短辺側がメインの主筋、長辺側がサブの主筋

RC床版橋のような対面2辺支持なら支間方向が主筋なので、
幅員より支間が長ければ長辺方向が主筋、短辺方向は配力筋
幅員より支間が短ければ短辺方向が主筋、長辺方向は配力筋

ユーザー 匿名投稿者 の写真

2方向スラブの場合、荷重が載荷された時、短辺方向、長辺方向どちらも主鉄筋となります。
つまり、どちらにも引張応力が発生します。
両方向に発生する断面力に対して、応力度を満足するように配筋します。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

貴方の考え方で正解です。曲げモーメントMは、EI/R(E:ヤング率、I:断面二次モーメント、R:曲率半径)で表せます。曲率半径Rが小さいほど、即ち、曲げ変形の
形が急なほど(とんがっているほど)、Rは小さくなります。例えば、5m×10mの床版を想定すると、床版中央に集中荷重を載荷した場合、各辺の中央線のたわみ曲線の形状は、5mの方が10mよりも急になりますからRは小さくなり、曲げモーメントは大きくなります(曲げ応力大)。たわみ曲線の形状については、次のように考えるとわかりやすいです。各辺の中央線で、両側支点間を下に凸の放物線で結んだとき、中央たわみは5m辺、10m辺とも同じですから辺の短い方が、より急な形状になります(Rが小さくなり、曲げモーメントが大きくなります)。