鉄筋の継手長

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床版の設計では鉄筋SD295使用することとしていましたが、施工する際にSD295が調達できず、SD345を使用せざる得なくなりました。
そこで、継手長を当初どおりとすべきか?SD345の引張応力度に応じた継手長を確保すべきか?迷っています。アドバイスください。

コメント

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・何の床版かわからないが、その床版を設計に準用した基準にの終局状態を設定
してあるはずですから、読まれて自分で判断されたい。

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継手長って重ね継手のことですよね?
継手長はコンクリートと鉄筋の付着強度で決まりますから,鉄筋の強度が上がっても原則として変わりませんよ。

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道路橋示方書IIIのp194の定着長の算式に、
鉄筋の許容引張応力度が入っています。
また、道示III p126の表-3.3.1の定着長算出時の許容引張応力度には、
SD295AとSD345で異なる値が記載されています。
よって鉄筋の強度が変われば、定着長は変わります。

la=(σsa/4τ0a)・φ

la: 付着応力度より算出する重ね継手長(mm)
σsa: 鉄筋の許容引張応力度(N/mm2)
τ0a: コンクリートの許容付着応力度(N/mm2)
φ: 鉄筋の直径

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おっとっと,そうでした。失礼しました。
ところで,元質問は継手長を変えてもいいかとのことでしたが,実際に短くするのなら図面を書き直す手間が増えるし,数量も減って減額となるので,まぁ普通はしないでしょうね。

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#3152です。

もう一度落ち着いて算式を見てください。
鉄筋の許容引張応力度が分母です。
295が345になるということは、分母の許容引張応力度が増えるのですから、必要定着長は長くなる方向です。

元の設計のままでは道示で必要とされる定着長に満たない事もあり得ることから、場合によっては不安定構造物という指摘を受けかねません。

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積極的にアドバイスするのは重要ですが、あまりに無責任なコメントは現場を混乱させます。
投稿前に十分確認される事を期待します。

#3147のコメントにある「自分で判断されたい。」というアドバイスも、
質問者にとっては冷たい発言に見えるのですが、こういう状況にあっては全くその通りです。
当たり前ではありますが、このサイトでのコメントが責任をとってくれるわけではありませんから、
質問者はコメントを参考意見として関連情報を十分検討した上で最終判断する必要があると考えます。

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#3152に同感です。

算定式を見て(理解して)、継手長がどのようにして決まるのか確認してから、判断されたほうが良いと思います。

まず、重ね継ぎ手部の応力伝達機構は、鉄筋部の定着部と似ていまるため、重ね継ぎ手長は、基本定着長に基づいて定めています。(コン標示 構造性能照査編)pp.139より)

そこで、鉄筋の定着は、鉄筋の引張力に対して、
・鉄筋表面とコンクリートの付着により抵抗する。
・鉄筋の降伏応力度が大きいと、1本の鉄筋が負担する引張力が大きくなるため、定着長を大きくする必要がある。

です。大きくはこの2点で決まっています。なので、重ね継手長は、付着が大きければ短くなり、鉄筋降伏強度が大きくなれば長くなります。

以上より、295でOKなのに、345を使用するということですが、鉄筋量が変わらなければ、定着長はそのままでも構わないと考えます。
本来なら計算書および図面を変えるのがベストだと思いますが、施工上どうしても変更できないような場合は(基準とは異なる設計をする)、十分な説明・根拠を計算書に付記し、説明されるのが良いと思います。

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示方書、指針類は発注者が指定した仕様ですから、コンサルタントが判断するものではありません。技術的にはこうなると言う説明責任はありますが最終的にどうするかは
基準を決めた発注者です。

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そうですね、今の時代、性能規定ですから。
最終的に判断するのは発注者であることは当然ですが、技術的裏付けがあり、より良い品質、より安い、工法・構造を発注者に提案するのが、建設業者、コンサルの責務ですね。

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#3154です。たびたびすみません。おっしゃるとおりです。高強度=数量減という固定観念がありました。
さて,実際どうするかですが,元設計はあくまでSD295の許容応力度で設計されているはずですので,鉄筋に発生する応力度そのものはSD295の許容応力度(σsa=180N/mm2)以内になっていると思います。なのでSD345に変更しても継手長は変えなくてもよいのではないでしょうか。
ただし,あくまで私の意見ですので,発注者に確認するのが一番でしょうね。

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295を345に代替されるとのこと。
許容応力度だけの時代は問題なかったのですが、限界状態の設計では、295を345に代えることは、危険側にでる場合があります。十分ご検討ください。