カッター目地?

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初めて投稿します。長らく土木現場の技術監理をしてきて、このたび民間の化学工場プラント建設の設計に携わることになりました。プラント建設といっても建築的要素が多くて、戸惑うことが多いのですが、その中で疑問に感じたことについて、皆さんのご意見をいただきたいと思います。疑問というのは、プラント内の土間コンの目地(ヒビ割れ誘発目地)というのは土木的な発想では通常、10m以内にレキ性質目地板というのが普通と思っていましたが、先輩に聞くと、

コメント

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貴方が思われているとおりですよ
但し 土間コンですが
建築やサンは・・常時生身の人間がいる場合が多いため・・目地・面取り・・
型枠材料・・つま先・・いろんな部分に・・見栄えと清掃のしやすさを配慮
している場合がおおい・・・場合がとはしていない方々も多い

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プラントの設計・施工を経験し、現在は発注者の立場から建築工事をみる機会も多い技術者の立場から、コメントさせて頂きます。

一口に「土間コン」と言っても対象とする上載荷重によってその構造は大きく異なります。

通常のプラントであれば大型重機の走行や大型機器の仮置きなどを想定し、ダブル配筋の鉄筋コンクリート造にすることが普通で、ダウエルバーを入れたエキスパンションジョイントを設けるべきです。

それでも乾燥収縮によるひび割れが生じることがあるので、エキスパンションジョイント間で誘発目地を入れる場合もあります。

プラントの土間コンを土木設計経験者が設計するのであれば、上記のようにエキスパンションジョイントを設けると思いますが、建物を含むプラント設計は我が国では一級建築士しかできません。建築分野の人が土間コンも設計するわけですが、土間コンは構造スラブではありませんので、構造計算などの検討はせず、例えば公共建築工事共通仕様書の舗装工事を参照して、一般的なコンクリート舗装に準じて設計します。

その結果、溶接金網を入れる程度の簡易な土間コンとなり、目地は収縮目地(ソウカットを表面に入れ目地材注入)、突き合わせ目地(打継ぎ面+目地材注入)、伸縮調整目地(建物、構造物との境界に目地材注入)であり、ダウエルバーを入れるエキスパンショインジョイントはありません。詳細は下記URLのP.296あたりを参照下さい。

http://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun/touitukijyun/07_a_hyoujyun_siyousyo_s02.pdf

建築の世界では軽微な道路、駐車場程度しか想定していませんので、プラント建設でこのような土間コンにするとひび割れが必ず起こります。

我々の身近にある集合住宅などの駐車場でもひび割れが無いものを見つけるのが困難なぐらい、ひび割れが目につきます。残念ながらひび割れは誘発目地に集中しないのが現実です。

さらに望ましくない現象に土間コン下の地盤沈下があります。転圧不足、地下水の流入などで地盤沈下すると土間コンとの間に空隙ができ、溶接金網程度のスラブではひび割れが多数発生する結果となり、スラブの沈下も招きます。

このような経験から建築工事においても、歩行エリアなどを除き、車道、駐車場などの土間コンにはエキスパンションジョイントを必ずとるよう指示しています。

プラント工事であればなおさら土間コンのエキスパンションジョイントが重要と思いますので、質問者が抱かれた疑問はそのプラント設計者にぶつけてみるべきと考えます。

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皆様の貴重な意見、大変参考になりました。ありがとうございます。現実的には建築屋さんの感覚では、確かに土間コンは構造スラフ゛ではなく、簡易舗装程度の感覚しかなく、実際には大型機器の仮置、重機の搬入等が多々あるにも係わらず、基礎砕石5cm、土間コン10cmに溶接金網というのが、統一設備基準で決まっているのが現状です。(個々の状況に合わせて設計するという感覚がないのですね。)基礎はどんな小さな基礎でも構造計算するのにです。土木と建築では、こうも感覚が違うのかと、驚かされることが最初は多かったです。(最近は慣れましたが・・)土間コンにエクスパンション.Jとか、ダウエルを設置というのは、理解してもらえないのが現実です。(すでに提言はしてみました)周知のとおり、既設プラント内の土間はバラバラなのにです。お金を掛けずにというのは理解できるのですが、やはり、建築と土木の壁みたいなものは感じますね。

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一般が使用しない物ですから通過物の移動に支障が無ければよいのでしょうか
レターを送り続けることです・・・回答が無い場合は全て彼らの責任となります