トンネル近くの踏掛版長さについて

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トンネル近くで橋梁設計を行っているものです。
橋台背面にトンネルがあり,踏掛版の長さに疑問があります。
道路土工の施工指針によれば,500mの場合8m必要となっておりますが,
どういった経緯でこのような形になったのかご教授お願いします。

コメント

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橋台の背面や盛土のボックス前後の話だと思いますが、背面は盛土材の締固めがうまくいかないことが多いため、支持力を増加させる必要のある範囲をアプローチブロックと呼びことがあります。
このような箇所では、ばね値を上げる(材料を固化させるなど)ことがおこなわれます。

このようなことを行っても、取り付け部で沈下が生じるため、道路管理者や鉄道管理者は、円弧のたわみ角や折れ角を走行速度と連動させ安全基準を持っております。

この残留沈下に伴う折れ角を緩和するため、踏み掛け版を入れます。
高速道路など設計速度が100-200km程度なら8m、100km未満なら走行速度と荷重の配置や折れ角の関係から5mで版厚0.3mでも良いことになります。

設計条件がわからないので、これ以上は答えられませんが、設計速度と地盤条件、たわみ角などに依存します。

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沈下補修を実施するための交通規制が取りにくいため踏掛版を長くして沈下を防止する目的があるようです。