礫質土の粘着力について

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山岳地帯に深礎杭による橋台を設計しています.
支持層までよく締まった礫質土なのですが,N=50,φ=40°,c=0kN/m2として計画しています.
この条件だと杭長がかなり長くなるので,ある程度粘着力をみれないものか考えています.地山は60°くらいの急勾配で安定しているため(部分的に土砂崩れしている部分もありますが・・)

コメント

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ご存じかもしれませんが、参考まで。

H8道示IV 236ページ

また,洪積世の砂れき層においてよく締って固結している場合には,せん断抵抗角のほかに,5 tf/m2程度の粘着力を有している場合がある。

H14道示IV 131ページ
洪積世の砂れき層においてよく締って固結している場合には,せん断抵抗角φのほかに,ある程度の粘着力cを有する場合がある。

以上の通り、H14道示からは、5 tf/m2の記述が無くなっています。

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回答ありがとうございます.
5t/m2が消えたことにより
以前よりも「cを無視するべき」
という傾向が強くなってるのですよね.

どうしてボーリングでちゃんと試験して
値をだしてくれないのでしょうか?

話はそれますが,試験値がない砂層の
液状化の判定をさせらる場合,当然
安全側で”液状化する”ことになるのですが
そのせいで落橋防止が必要になるのはおかしいと
思ったりします.

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(#2589)の投稿者です。
「cを無視するべき」ということではないと思います。

H8道示までは、c=5t/m2などの仕様を細かに規定した、仕様規定型の示方書でした。
H14道示から性能規定型の示方書へ移行しています。
これに伴い、細かな仕様は記述していない傾向です。

「c=0にしなさい」と言うことではなく「cは適正に評価しなさい」という精神だと理解しています。
その証拠に道示には「ある程度の粘着力cを有する場合がある」と書いてあります。

おっしゃるとおり、必要な調査をして値を出すことが重要だと思います。

ただ、砂れきなどの粒径の大きな材料は、三軸試験等が困難だという事情もあるかもしれません。
(大型三軸などは出来るところも限られているし、費用もかかる。)
最近は、新しい試験調査方法が提案されていますので、必要であれば追加調査の提案などがいるかもしれません。

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礫質土の粘着力

 問題は解決したようなので,あまり参考にはなりませんが,一つの意見として読んでください.

 旧道路公団の設計要領第一集(p28)では,「礫:密実なものあるいは粒度の良いもの」は,単位体積重量2.0t/m^3,内部摩擦角40°,粘着力0t/m^2 となっていました.ですから,今設定している定数は妥当なものといえます.
 現斜面の安全率を1.0とし,Φを固定して,Cを求めるというのも一つの方法とは思います.ただ,H14道路橋示方書で具体的数字が消えていますので慎重な検討が必要と思います.現状安全率と内部摩擦角をいくらに設定するかが問題でしょう.
 あとは,N値から算出する手があります.N値50ですと,粘着力0.56kgf/m^2,内部摩擦角38°,単位体積重量1.85t/m^3となります(工学単位ですいません).これも,やはり旧道路公団設計要領第二集に載っている換算N値から求めるもので,砂岩・礫岩・深成岩の式を当てはめた場合です.

 蛇足です.当然のことですが,コスト縮減は地質調査や各種試験にも及んでいます.ですから,あまりよけいな試験は出来なくなっています.その中で,どれだけ経済的な構造物に出来るかが問われているので,悩みは多いと思います.

【END】

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粘着力がみれるか、みれないかの問題ですが、皆さんの意見を読んでいると、基本に戻るべきと考えます。
あるのか無いのかわからない粘着力を、不経済だからとかで無理矢理引っ張り出そうとしているように思えます。
くるのか、こないのか不確定な地震力もそうだとおもいますが、文献で規定されたらみなければいけないとか、言われていますが、自分が必要と考えたら必要なのです。また、不必要なら信念をもっていらないと発言するべきであると考えます。
しかし、長期の構造物であれば安全率としての余裕は必要だと考えます。

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(#2589)と(#2592)の投稿者です。 補足させて下さい。
いい加減な判断で無理矢理cを見るべきだとは思っていません。
ただ、よくわからないからというだけでcを0にするのも大胆だと思っています。
(c=0としたために、見るからにアンバランスな設計例を見たことがあります。)

繰り返しになりますが、私の考えは、
道示の精神は「cは適正に評価すべし」だと理解しています。
換言すれば、cを適正に評価するには「必要な調査をして値を出すことが重要」だと考えています。

「地盤工学会基準 JGS4001-2004 性能設計概念に基づいた基礎構造物等に関する設計原則」が大変参考になると思います。
地盤調査者と構造設計者は、十分協議をして、信念を持って必要な調査を計画・実施することが、今後、性能規定型設計へ完全移行する上で重要だと考えます。

また蛇足ながら、安全率の考え方も、部分係数法に移行していくことを付記します。

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(#2597)の投稿者です。
おっしゃっていることは良く理解できます。しかし、土質という物は一定の物でなく、周辺の影響範囲の土質も多々変化しており、それを数値的に決定する根拠を試験にて出すのは周辺のボーリングを密に行い、三次元的に解析しなければならないと思われ費用もかかり、そんな費用を出すのなら、安全側に設計した方が安くなるからだと思われます。
よって、安全側に採っていくのだと思いますが、その妥協点をどの様に判断されるかだと思われます。