砂礫層に支持させる道路橋台の、N値からΦの推定

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現在、砂礫層に支持させる道路橋台(直接基礎)の設計を行っており、以下の点で悩んでおります。経験不足もあり恥ずかしいのですが、どうぞご教授願えればと思います。
1)鉛直支持の検討の際の、基礎地盤Φの推定式
 H14の道示?の改定で、支持地盤(砂質土)ΦのN値からの推定式は、従来のΦ=15+√(15・N)から、有効上載圧を考慮した式(P564)「新式」に引用が変わりました。
 従来から、支持地盤が砂礫の場合、砂質土の推定式を使用して設計しておりましたが、H14の改定以降、この「新式」を使用するのが通例となっているのでしょうか?

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

その道路橋示方書に参考文献が書かれているのでは?

ユーザー 匿名投稿者 の写真

匿名希望さん、アドバイスありがとうございました。
でも、私が述べた「新法」とはまさしく道路橋示方書の参考文献なのです。
その参考文献を適用すべきか否かを相談させていただいております。
私の質問の仕方が悪かったのかもしれません。改めてアドバイスいただければと思います。

ユーザー M.Ishii の写真

砂質土の内部摩擦角

 道路橋示方書の参考式による場合,1m毎に補正N値,N1を求め,
内部摩擦角を算出し,平均内部摩擦角と標準偏差を求め,標準偏差
を考慮して採用内部摩擦角を求めると言うやり方をしている場合が
あります.参考式で,上載荷重を「標準貫入試験を実施した時点
(注:原文のまま)の値」としていますので,これに忠実に従えば
この方法が妥当でしょう.ただし,この場合,深度が深くなると同
じN値でも,深度が増すに従って内部摩擦角が小さくなると言うこ
とが起きます.
 また,上載荷重が小さい場合は,旧道路橋示方書の式の方が大き
くなりますが,5m程度以上の上載荷重があれば参考式の方が安全側
(小さな内部摩擦角)になります.
 これは私の考えですが,このようなことを考慮すると,土相,N
値などを考慮して同一の層を設定し,その中間点で上載荷重を考慮
した式で,その層の内部摩擦角を決定するという方法がいいのかな
と思います.

>>砂礫層では補正をすることに意味があるのかとの疑問も感じます.
 
 礫当たりについての補正は必要でしょう.後は,礫と基質との割
合,基質の締まり具合などを考慮し根拠を明確にして,土木技術者
として採用するN値を判断するしかないような気がします.

>>参考になる文献・資料等があればご教示願えればと思います。

 私の知る範囲ではないようです.私も知りたいです.

【 END 】

ユーザー 匿名投稿者 の写真

Masayuki Ishi様
貴重なご意見ありがとうございました。
ご意見を総括すると、
?砂礫層であっても、道示の参考文献に基づき設計すべきである。
 また、礫当りの補正と有効上載圧の補正は別ものであり、必要なら両方とも行うべき。
?有効上載圧の補正は、詳細に地盤性状を把握した上で、ポイント(N値の調査地点)の値でなく、支持層総体の値(Φ)として推定する方が望ましい。
?ただし、これらは個々の現場の特徴に応じ、個々に技術的な判断を行うべき。
ということでしょうか。
大変ありがとうございました。