ボックスカルバートに配置するスターラップについて

セクション: 
|
ユーザー 匿名投稿者 の写真

 鉄道用ボックスカルバートで、スターラップを配置するときの形状ですが、基本的にはフックを設けた形状や、閉合型の形状になったいますが実質この形状で配置するのは非常に困難です。コの字の鉄筋をつき合わせてフレア溶接で閉合型にすることもできますが、これも非常に手間です。
 耐震計算上スターラップが必要なくてもこのような形状で最小鋼材量(有効高の3/4ピッチ等)を配置する必要があるのでしょうか?
 棒部材ではなくスラブなので、コの字の鉄筋のつき合わせるだけで、フレア溶接はなしでは効果がないのでしょうか?コの字で主筋を囲むだけでも効果があるように思えるのですが。

コメント

ユーザー kiju51 の写真

「斜め方向のひび割れの発生をおさえ、ひび割れが発生してもはりの破壊を防ぐために、コンクリート部材の軸に直角に入れる鉄筋。
さらに、引張側と圧縮側の結合を完全にし圧縮側の鉄筋の座屈を防ぐ働きもする。主鉄筋をかこみ普通U形に配置するがW形のものもある。折り曲げ鉄筋のように傾斜させて用いる斜めスターラップもある。」
以上のように、引張側と圧縮側の結合という意味もありますので、突き合わせでは不十分です。

ユーザー kiju51 の写真

最近は、底盤及び床板の場合、先端を180度フックを付けたこの字型を中間で重ね継ぎ手結束している場合もあります。
また、下水道事業団では、ボックスカルバートで180度フックと90度の折り曲げ鉄筋(巾止め筋)で連結しています。阪神高速などでは、両端を180度フックを付けた巾止め筋を底盤・スラブの中間で重ね継ぎ手として施工しております。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

・BOXカルバート等はそれぞれの部材が版構造に近いか梁構造にによってせん段鉄筋が有効に
働くのかが決まります、又隅角部付近は梁版モデルではその有効性の確認はできません。
梁理論でのせん段鉄筋を入れておけば版理論で考えるより安全側であることは分かっていますから、せん段鉄筋の構造細目はそれに準じるのが普通です。
薄い版にせん断鉄筋鉄筋を配置するのは無理であることが多く又3Dシュミレーションおよび実験を行うと梁のように有効に働かないことが分かっています。
・質問にあるような構造細目の変更、最小鉄筋量の意図するところは一般的な構造計算では表現できない物、不確実な過重・地盤条件、設計方法(終局設計、限界設計、許容応力度法)を保管するために決められているものであるので、その主旨を基準から汲み取って決められたい。