盛土天端の排水勾配について

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ユーザー 加藤 の写真

盛土天端の排水勾配について。

「国交省 盛土等防災マニュアル p.9~10」にて、「Ⅵ.のり面排水工の設計・施工上の留意事項」の項目に「崖の上端に続く地表面の排水は、崖と反対方向の勾配を原則とし、困難な場合はのり肩に排水施設を設置する」とあります。
ここでいう崖とは、地表面の勾配が水平面に対し30°を超える角度をなす法面の事です。

上記の言い方だと、盛土の法面が30°以下の場合は、盛土天端に排水勾配を付ける必要はないということでしょうか。
素人で的外れな考えかもしれませんが、盛土天端に排水勾配がない場合、水たまりができたり雨水が盛土中に浸透してしまい、安定性に悪影響を及ぼすのではないかと考えてしまいます。

とはいえ、道路土工要綱や盛土工指針を見ても、盛土天端の排水勾配についての記載はありませんし、仮に排水勾配を付けるとしても何%にするか見当がつきません。

・盛土法面の勾配が30°以下の場合、天端の排水勾配は必要ないのか。
・排水勾配を付ける場合は何%が妥当か。勾配の根拠となる出典はあるのか。

計画している盛土は片盛土で、資材置き場にするための計画です。
素人質問で申し訳ありませんが、ご回答お願い致します。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

この項目は崖面を雨水が流れて侵食が起きることを防止するためのもので,それ以外のことを考えたものではなく,またそれ以外のことを考えなくても良いという趣旨のものではないと思います。したがって,ご質問のことについては,この規定を離れて,技術者としての良心が問われることになります。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

片盛土と言う言葉を聞いたことがないですが、片盛、片切の断面と言う事でしょうね。
片盛、片切断面というのは山裾付近の道路なら普通にあります。
これの排水系統に倣えば良いです。
それが常識的なルールであって、それ以上の文献をもって考える事ではありません。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

ご記載の内容から、土材料による盛土を行う場合で、その盛土天端(法肩より上)の排水のことをご質問されていると理解しました。
※規模感はよく分かりませんが。盛土工指針の標準法面勾配で、砂質土であれば、高さにもよりますが1:1.8で29°程度になろうと思います。
・盛土天端の排水勾配は、必要と思います。盛土に天端からの地表水が流れ込むのは、盛土の侵食の防止のため防ぐ必要があります。
 盛土天端の雨水等は速やかに天端から排水し、盛土侵食や盛土内への浸透を防ぐことが、盛土の安定のために必要です。
 手段として、法肩から盛土反対側へ勾配を付けることや、難しい場合に法肩部などに排水溝を設置することがあるということと考えます。
・勾配については、盛土天端が舗装されるなら2~3%程度付けておけば一般的に問題ないと思います。※水たまりができないようにする考え。