山間部の縦断勾配が30%~11%L=76m間に設置する流末排水路について

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圃場整備の排水路工法につきまして、表題に記述の条件で排水路を計画しています。尚水路断面は台形で底盤W=0.8mH=0.8勾配5分で天端幅1.6mです。
この場合コンクリート2次製品は使用不可能です。工法としてコンクリートキャンバス・布製型枠・モルタル吹付工10cmで工法を比較しモルタル吹付工を選定しました。
この場合、現場打水路として認められるでしょうか?またコンクリート吹付は、一見強度があり強そうに感じますが、骨材は、バイブレーターで締め固める訳でなく。骨材が表面に表れて強度は期待できないと考えています。
以上ご意見をお願いします。

コメント

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フリーフレームのように組立鉄筋に吹き付けるなら部材強度は期待できると思います。(要するにフリーフレームと同じ手法で施工する)
無筋コンクリートと言うことであれば、土圧や凍上で下面と側壁接合部にひび割れが生じて側壁倒壊するでしょうね。
いずれにしても組立鉄筋が必須です。

布製型枠についても勾配5分では側壁が傾き始めると思います。
河川護岸のように2割とかの緩勾配かつ奥行き1m当りの施工面積が広くないと、変位に対する耐力が無いのだと思います。

半円コルゲート管で良いんじゃないですかね

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ご教授有難うございました。私の施工経験でモルタル補強繊維吹付工法(有機繊維ポリプロプレン)NETIS QS-110014-VEはどうでしょうか?
モルタル吹付より曲げ靭性耐力を有し、繊維の架橋効果によりひび割れの進展が抑制され耐久性向上し、凍結融解に対する耐久性の向上が見込まれます。切土での断面で地山も堅固です。
半円コルゲート管等も検討したのですが、急傾斜で重機が入らず人力施工・急傾斜での管の滑動防止・ずれ止め(現場打帯工)設置・跳水対策等で選定しませんでした。

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なによりも、組立鉄筋がなければスランプの固いにしてもモルタルが付着しないです。
コンクリの圧縮はどうでも良いのですが、曲げ、いわゆる引っ張りに対抗するのは鉄筋ですものね。
繊維はケブラーのコマ切れみたいなものですね。引っ張りにも対抗しますが、あれはコンクリート中に無作為な方向で入るから構造計算として成り立つのかどうかは疑問です。
私の感覚としては、初期ひび割れ抑制を主とし、経年ひび割れにも効果があると言った所だと思います。というか、そうなんですが・・・

何系の工事か分かりませんが、治山工事などの施工実績は参考になると思います。
排水路の滑り止め対策はいるような気もします。(半円も滑るけど、コンクリ排水路も滑ります・・・・岩着というなら話は別)
1地点から76mはコンクリ供給出来ませんから、ポンプ中継点もしくはミキサー車配置複数点いるのだから、二次製品コンクリートを地点に運べない理由はないとは思うんですけどね。

言葉だけではわかり得ない事もあるので明言出来ませんけどね。

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吹付で台形断面を形成できますかね?粗度係数も全然違うし。
無筋の現場打水路で十分だと思いますが。
どうしてもプレキャストにしたいならコルゲートフリューム管をおすすめします。

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ご教授有難うございました。組立鉄筋として溶接金網(線径6mm100mm×100mm)
を採用した場合、水路として評価できるでしょうか?構造計算の方法はどのような手法を用いて評価できるでしょうか?
工事種別としては、農業土木で圃場整備の排水路です。流末は大きい排水路に接続できます。

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返信場所が違うようですが(私も以前は間違った)、内容、私に対する質問かと思い、返答します。
・組立鉄筋(溶接金網)はフリーフレームからヒントを得た流用的発想であって、私が考えているのは溶接金網のユニット(鉄筋がカゴになっていると思えば良い)にモルタル吹付ですが、当初からそんな方向で事が運ぶとは思っていません。なお、責任を持って設計したものの前提に評価があります。これで良いとしたものは押し通す覚悟で考えないといけません。
・11~30%と言ってますが、76mの間にどのくらいの比率で入っているんでしょうかね?(30%が10m程度なら考慮対象にならない可能性もあるし、そもそも計画勾配の取り方がおかしいとは思います。なお、15%を境に方針も変わると思います)
・その勾配を以って、下800 上1600 高さ800の断面がいると言うことは、放水路でない限り常時水があるのではないですかね?(計画流量も尋常じゃない流出量なのは確かです) 
・下手をすればそれは河川敷地を持つ河川ではないですかね?
・農業土木ならまずは農業土木の基準に沿って考える。フリュームもあるけど、PC柵渠やカゴマットだってあるのだろうと思います。

資料を見ていないので断定は出来ませんが、全般を聞いた限り、根本的な間違いやポピュラーな施工をするための方策考察が甘いように感じます。
比較検討は必要ですが、ポピュラーな施工をするために工事用道路を作ったって問題ないと思いますし、それなら不都合無く施工できるのではないでしょうか?

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追加コメントですが,設計水深では流速が大きくなりすぎるので,減勢工が必要だと思います。跳水して水路から逸脱すると,目も当てられない惨憺たる状況が生じます。

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ご教授有難うございました。再度検討します。

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厳しい設計条件ですね。縦断勾配がきついため最終的に流末での流速が緩衝されるような構造になっているのでしょうか?
いずれの工法も長期的な強度が懸念されますので、現場での条件面等についてメーカーの見解も必要かと思います。
私が経験した農水省発注の圃場整備では、流速を抑えるために二次製品の排水フリュームと集水桝を階段状に設置したことがあります。
いずれにしても発注者のほか、実際に耕作をする地権者の意見も重要となりますので、工法決定は慎重に行う必要があります。

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わたしは二次製品の階段水路工としました
最下流は現場打の減勢工をして計画してます

お役に立てばいいのですが

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ご意見有難うございました。現地は保安林であり木々が密集しており、重機の作業道設置が厳しい状況です。排水路に関しては、従来からある素掘りの排水路を利用した工法(発注者・地元協議済み)を考えています。仮設道路は急傾斜部(保安林)まで計画しており、ここに吹付プラントを設置し、モルタル吹付吹付延長約80m(施工可能)としています。
尚同じ局内で現地状況が類似している箇所をモルタル吹付t=10cmで計画しており、これに追随する考えでした。

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現地概要理解しました。
同じ局内でやっている事に倣う方向で考えれば良いと思います。
ただ無筋で10cmは薄いと思います(そもそも無筋コン最小厚の基準はないが・・・)
個人感覚、15~20cmは必要だと思います(15は鉄筋カブリからくる現場打ち鉄筋コンの最小厚)
t=10cmに網鉄筋(但し、ひび割れ抑制筋の効果が主体で構造計算に用いる主たる鉄筋とは違う)を入れるとカブリが取れないです
(建築は網鉄筋は鉄筋じゃないと言う認識もあるらしいけど、そいつは違うと思ってます)
以前伺ったケブラー繊維?も応力に対抗する主たるものではなく、袋なんとやらも同様です。

ここからは私の考えですが、保安林であろうと、その排水路を管理する管理用地を持っているはず。
管理用地内に施設管理上の支障となる立木がある場合、保安林管理者との協議を経て伐採する(重機が入れるくらいの伐採が出来れば1番良い)。
クレーン仕様バックホーでV800?二次製品を運ぶ。となる。

で、排水路敷地は持っているはずですが、仮に持っていないとすれば(国有保安林のこと)、そもそも事業がおかしく、治山事業の類です。
保安林という法の網は掛かっているけど、保安林種類によっては伐採を厳しく制限されることも無い場合もありますし、
そうでなくとも今や森林管理局も力が無いので法の概念が分かっていればどうにでもなります。