ボックスカルバートのウイング

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新設道路を横断する水路の設計をしています。
プレキャストボックス1500×1000を採用予定で、土被りも0.5m以上確保でき、本体構造は問題ない状態です。
新設道路は計画幅員の両端部が直壁(L型擁壁)であり、そこを水路ボックスが貫通するようなイメージになるのですが、
この際、ウイングは必ず必要になるのでしょうか。
単純にボックスの横にL型擁壁を据え、ボックス頂版の上に地覆を設ける構造(重力式擁壁やプレガード等の設置)ではおかしいのでしょうか。

カルバート工指針p152~153には以下のようにあります
プレキャストボックスカルバートにウイングを取り付ける場合は、次に示す方法による。
1)一般的なパラレルウイングは、擁壁または補強土擁壁にて土留め壁を構築し、ウイングとする。
2)小規模なウイングは、カルバートと一体構造とする。その場合…

今回のような計画の場合は、上記の1)or2)どちらに該当するのでしょうか。
また、ウイング(パラレルウイング)の必要性は、どのように定義し決定すれば良いのでしょうか。

どなたかご教授下さると幸いです。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

ウィングは土留めしなきゃならない場合に必要と言う事です。
土留めの必要が無ければ(盛りこぼしで問題なければ)要りません。
一般的な盛土にボックスカルバートを設置するとき、ボックス延長を短くしたいから(経済的にしたいから)ウィングが必要になるケースが多いのです。
構造体の順序として道路両側にあるL型擁壁が主で、既に土留めは出来上がっている。
そこにボックスを入れる場合、ボックスとしてのウィングは要りません。

指針の1)に該当すると言えばしますが、どちらも該当しないと言った方が正しいと思います。

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丁寧にご教授頂きありがとうございました。

ユーザー 虹製品屋さん の写真

プレキャストL型擁壁でウィング使いの経験があります。
質問者様と同じで、ボックス横にL型擁壁、ボックス上には地覆で対応します。

カルバート工指針は現場打ちボックスの想定の為、プレキャストで行うことは想定されていないと思います。
記述については「小口径の現場打ちボックス付近に土留めが必要であればウィングをつけてくださいね、あまり大きいとウイングにかかる土圧が大きいので別途擁壁を設けてくださいね」と言う様な意味合いになるのではないかと推測します。

プレキャストボックスにウィングを設けて製造するのは難しいので、プレキャストで施工する際はボックスと擁壁は別々にせざるを得なくなります。
地覆部もプレキャストにすることが可能です。

最終的には、発注者様や元請様の意向や施工費、工期、施工性を考慮して決定することになると思いますが、今までの経験上で言うとプレキャストボックス、プレキャスト擁壁、プレキャスト地覆が採用された事例はそれなりに多いです。

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虹製品屋さん ご教授頂きありがとうございました。
勉強になりました。