土圧、擁壁

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 土圧を勉強しておりますが。擁壁の安定を検討するときに、なぜ主働土圧と受働土圧のバランスを用いるのかに疑問を持っております。

擁壁は動かないように設計するならば主働側も受働側も静止土圧で計算しなければいけないのではないかと思います。

主働土圧は静止土圧より小さいので、主働土圧での計算結果がオーケーとしても静止土圧に耐えられなければ意味がないのではないかと思います。

基本的な質問で申し訳ございませんが、何方かご指導お願いいたします。外国人なので、言葉には不適切なところがあるかもしれないが、お許してください。

コメント

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擁壁は主働土圧で計算されています。(変位が拘束されるU型擁壁等のみ静止土圧)

静止土圧より小さい主働土圧で計算される理由は、
「新・擁壁の設計法と計算例」(右城武 理工図書)p43-44
で著者が考察されています。

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イメージ的理解では、下記が参考になります。
http://homepage2.nifty.com/yoshimi-y/coulomb.htm

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「松尾・富永:土圧、1976.」によると、静止土圧に耐えられない擁壁が一旦、変位すれば擁壁の破壊に繋がリ、CoulombやRankineによる限界状態に対する土圧式が多く検討されてきたのに対し、静止状態の特性は未解明な点が多いとしています。従って、現段階では、現行の設計式(例えばCoulombの主働土圧式)で得られた値にある安全率を乗じ、結果的に静止土圧に耐える様にするという便宜的な手法をとらざるを得ず、当分許されるだろうとのことです。

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ご指導、ありがとうございました。大変勉強になりました。