護岸ブロックの力学的安定照査に関して

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護岸ブロックの力学的安定照査に関してなのですが、役所の方から「滑動-群体」モデルの照査だけでなく、「滑動-単体」モデルについても照査してくれとの問い合わせがありました。のり覆工は一体性がある張りブロックを使用するので検討は必要ないのではと返答したところ、取りあえず「滑動-単体」モデルも提出するように言われました。
そこで、計算したところあるコンクリート製品は、「滑動-群体」モデル、「めくれ」はOKになりましたが、「滑動-単体」モデルはNGとなってしまいました。
「建設省河川砂防技術基準(案)同解説」設計編に
「既往の設置事例からすると算定される重量の1/3程度で、安定性に問題の生じていない事例が多く,1/3程度の値を照査の目標値としてもよい。同じ部材を,次に示す「滑勤一群体」モデルにより照査して求まるWwは拘束効果を考慮した値であり、Wwの下限の参考値になるので,それとも比較のうえ検討することが望ましい」
とあったので、これを適用してみた結果も、NGでした。

となると、このコンクリート製品は使用できないのでしょうか?
「滑動-単体」モデルの照査結果をどのように解釈するばよいのか苦慮しております。
「建設省河川砂防技術基準(案)同解説」設計編の解釈もよくわからない状態です。

ご教示の程、よろしくお願いします。

コメント

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検討している張ブロックは一体性があるとのことですが、財団法人国土技術研究センターHPで、護岸の力学設計についてのFAQで、一体性に対する考え方が掲載されています。

これによると、以下のような回答がされています。
「胴込めコンクリート等で一体化されており、破壊形態が個々のブロックが浮き上がる形態でないもの」
「実験等により、鉄筋等による連結が確実であることが確認され、破壊形態が個々のブロックが浮き上がる形態でないもの」
役所の方で、「滑動−単体」モデルの検討を求めるということは、一体性が確保できていないと考えたのではないでしょうか?(本当は、役所の方に何故「滑動−単体」モデルでの検討が必要なのか、その理由を教えてもらえれば、あれこれ心配しないですむのに・・・)
今回質問の張ブロックがどのような構造か分かりませんが、裏込めコンクリートを施工しないのであれば、1番目の項目には合致しませんね。

ブロック同士を連結する金具を利用しているのであれば、「鉄筋等による連結が確実であること」を説明する必要があるでしょう。

 そのために、当該ブロックをある程度連結したものを吊り上げ、連結金具等に支障がないことを説明してはどうでしょうか?(今はよく分かりませんが、数年前にある地方整備局で、このような試験結果の提出を求めていたと聞いたことがあります。)

まあ、これで納得してくれる方なら、何故「滑動−単体」モデルでの検討が必要なのかきちんと説明してると思いますが・・・

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コメントありがとうございます。
連結に関して検討してみたいと思います。