直接基礎の沈下量算定式について

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ご質問させていただきます。現在、鉄筋コンクリート構造物の基礎形式について検討を行っており、『べた基礎』を採用しようと考えております。沈下量の算定式としては、?下水道施設耐震計算例『処理場・ポンプ場編』(日本下水道協会)?道路橋示方書−下部構造編(日本道路協会)?建築基礎構造設計指針(日本建築学会)の3種類を挙げております。しかし、?は基礎の底面積が大きい場合、沈下量が過大となる。(基礎の底面積により、地盤反力係数が増減する。)?は?と同様の沈下式であり、橋台のフーチング規模程度の設計時に適用している。?は基礎の長辺短辺長さが同じ比率であれば、沈下量に差は生じない。よって、当工事のような大断面構造物に適用できるものは、?を採用すべきであるとの判断をしております。この考え方で良いのでしょうか?また、?〜?式での施設規模における使い分けの条件については、何処かに示されているのでしょうか?経験豊富な先輩方からのご指導をお願い致します。

コメント

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・基礎の底面積により、地盤反力係数が増減する・・・・のは当たり前の話です
・どの式を使用するかは・・発注者の指定した図書によるべきですが
???どの式を使用しても 設定方法さえ正しければ 同程度の答えが得られます
・施設規模における使い分けの条件は???の適用範囲に書かれています

沈下量を求めて、何を判定したいのかを 質問にかかれば もっと良い回答があるかもしれません

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私も以前から少し気になっていました。道路橋示方書(下部構造編)では、底面積が大きくなるほど、Bv(基礎の換算載荷幅→√(A=基礎の底面積))も大きくなりますね。その結果、鉛直方向地盤反力係数Kv=kvo×(Bv/0.3)-3/4が小さくなります。例えば、kvoを10,000KN/m3とした場合、?A=1,000?→Kv=304KN/?、?A=100?→Kv=721KN/?となります。当たり前の様ですが、面積の大小によって、地盤反力係数が増減するのは、少し変ですね。この数値が影響することにより、鉛直変位量?δv=0.03m、?δv=0.14mとなります。この差は大きいです。一方、建築基礎構造設計指針では、面積比によって沈下係数が算出されるため、縦横比率が変わらなければ、あまり差は生じません。やはり、大きな底面積の構造物には、建築基礎構造設計指針を用いるべきなのでしょうかね。

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地盤と基礎の相互作用である地盤反力係数には、ひずみ依存性、載荷幅依存性、載荷時間依存性があります
変形係数E0と地盤反力係数K値は違うことに注意が必要です
詳しくは、土質力学(技報堂)、土質工学ハンドブック(土質工学会)等を参照されたい