橋梁の斜角について

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河川を横断する橋梁についてですが、河川構造令によると「橋の方向は河川と直角に設けるべき」とされていますが、斜角がきつくなるとどのような問題が生じるのでしょうか?また、60度以上(望ましい値)、45度以上(原則)に根拠はあるのでしょうか?
基本的な質問ですが、ご教示よろしくお願いします。

コメント

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橋脚が河川の横断的に非対称に配置されることから流心が乱れる
角度については知らないが 15%は少ない 50%は大きい 程度の問題だと思っている

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 例えばPC橋ですと道路橋示方書では斜角が75度以下の場合は橋軸に対して直角方向にPC鋼材を配置することと示されています。これは緊張力を加えた時に斜角が小さいほどPC鋼材に桁同士をずらそうとするせん断力が大きくかかるからです。(詳細は構造力学の図書類を参照して下さい)また、このために長さの異なるPC鋼材を用意したり、定着部の横ずれ防止措置も執らなければなりません。この一例からもお分かりのようにあらゆる要素において力学的バランスに欠ける斜橋は直橋の場合に比べて施工の手間がかかるので2〜3割程度コストがかかる上、施工は煩雑になりがちです。
 設計時における対策としては
1.橋台に斜角を大きくなるようにデッドスペースを設ける(橋台の幅を広げる)
2.橋台を背面方向にずらし直橋にする。
等が挙げられると思います。
 無論、境界用地・地盤地形地質・その他条件等を考慮すれば一概に上手く問題が解決されるわけでもないでもないでしょうが、どうか施工性、経済性に富んだ設計を宜しくお願いいたします。

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うろ覚えですが、斜橋になると橋長がその分長くなる(橋台を河川断面より引く必要があるため)ため不経済となります。
また、ねじれについても検討が必要となり桁座を広くとる必要があったかと思います。
ここ最近、橋梁の検討をしていなかったので、間違ってたらすみません。

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お世話になります。当方も橋梁斜角にて悩んでおりご相談願えたらと思います。
斜角を60°以上とするのは橋体上望ましいことですが、河川橋等では逆に斜角を小さくすることにより橋長・コスト的に優位になる場合があります。ここで河川構造令P.291において「やむを得ず斜橋になる場合でも斜角は原則として60度より大きいことが望ましい。やむを得ず斜角が60度以下の斜橋となる場合は食込み角度は20度以下・(中略)・ただしこの場合3スパン以上の橋では河川への影響について検討・(中略)・ただし掘り込み河道の場合はこの限りではない」とあります。ここで最後の文面「掘込河道の場合はこの限りではない」は、条文冒頭の「斜角は原則として60度より大きいことが望ましい」を緩和しているのか、「3スパン以上の橋では河川への影響について検討」を緩和しているのかが文面ではあいまいであります。つまり築堤であっても掘込であっても原則斜角は60度以上(又は45度以上)なのか、掘込であれば斜角にとらわれる必要が無いのかがよく理解できません。皆様はどのように解釈されておりますでしょうか?
現在設計しているのは掘込河道に30度で交差している道路橋であり、ここで斜角60度を守り橋長を長くするのか、斜角45度以下とし橋長を小さくできるのか課題となっています。
お忙しいところ申し訳ありませんが皆様のご意見をお聞かせ願えたらと思います。

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私は、p290は、前ページの第3項を補完する文章であると考えています。
1.全ての河道はp291の1行目から6行目までを守る必要がある。
2.掘り込み河道の場合は提体の保護についても検討する必要があるので、その補強の仕方である、6行目から11行目が必要となる。
3.3スパン以上の場合は、流れが複雑になり、より浸食、洗掘の恐れが高まるため一般的なやり方でなく特に検討が必要である。
ということだと考えていましたが、、、、