鋼材のせん断強度の『/√3』について

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

不勉強で申し訳ありません。
設計をしてて疑問に思い、これから勉強しようと思うのでアドバイスいただければ幸いです。
設計では、鋼材のせん断強度が、降伏強度の/√3となっており、当たり前のように使っているのですが、この『/√3』の意味を自分は不勉強により理解しておりません。
教えていただければ幸いですが、参考となる書籍を紹介していただけないでしょうか。
現在の自分の知識は少ないですが、根本をしっかりと把握したいので、参考になる本、または論文などを教えてください。
よろしくお願いします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

 「鋼構造:技報堂、倉西茂」によると、許容せん断応力は、許容引張応力の1/√3と示されている。というのを別の文献に書いてあるのを見たことがありますが。原本を見たことがないので、どういう説明をしているのかは不明です。

ユーザー chou の写真

元信州大学工学部の長尚と申します。
鋼材のせん断強度が、降伏強度の1/√3となっている根拠について、どなたかがお答えになると思っていましたが、記入がありあせんので、私からご回答いたします。
材料が弾性状態から塑性状態に入る条件について、応力成分によって式で表現したものを降伏条件と呼んでいます。これには幾つかの諸説があり、材料によって比較的合うものとそうでないものがあります。金属(鋼材)に比較的よく合うという説に最大せん断ひずみエネルギー説(von Misesの説)というのがあります。それによりますと、単純せん断降伏応力は、単純引張、圧縮降伏強度の1/√3という関係があります。確かに一般の技術書には説明がありません。詳しくお知りになりたければ、在職時代に作成しました講義資料の関連部分のコピーをお送りします。cho@avis.ne.jpにご連絡ください。