橋台・橋脚設計に必要な地質調査

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橋梁設計における橋台・橋脚設計に必要な土質・地質試験をご教授下さい。
当該調査位置の地質は、岩の露頭がみられ、浅い位置で硬岩が確認出来ると想定しています。
また直接基礎を想定しており、基礎底面はGLより10m程度と想定しています。
ある基準では、直接基礎の場合、標準貫入試験、孔内水平載荷試験、一軸圧縮試験等を行うこととしておりますが、下記のような疑問があります。勉強不足とところもありますが、どなたか効率的な試験の実施についてご指導頂けないでしょうか。
?掘削してしまう浅い箇所について、標準貫入試験が必要か。
?直接基礎で孔内水平載荷試験結果(変形係数)をどのように設計に利用するか。
?一軸圧縮試験結果(圧縮強度)は設計にどのように反映させるのか。

コメント

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?掘削してしまう浅い箇所について、標準貫入試験が必要か。
 →掘削方法(オープンか土留めか)によりますが,あったほうが設計時の安心材料にはなります。
?直接基礎で孔内水平載荷試験結果(変形係数)をどのように設計に利用するか。
 →あんまり使わないと思いますが....他の基礎との比較検討を行う場合は必要です。
?一軸圧縮試験結果(圧縮強度)は設計にどのように反映させるのか。
 →どちらかと言えばc,φが重要でしょう。極限支持力の算定に必要です。詳しくは道示下部構造編を参照されたし。

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貴重なご意見ありがとうございました。今後の設計における参考とさせて頂きます。

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橋梁基礎調査

 建設工事が盛んだった頃は,その目的をあまり気にもせず標準的
な調査と言うことで現位置試験や室内試験をやっていましたが,最
近は,どう設計に生かされるのかを考えなければならない状況です.
貫入試験と岩盤区分で対応しようと思えば出来ることなので,真剣
に考えると簡単に回答が得られにくい事項です.
 地質調査サイドからのコメントです.

? 掘削対象の土砂あるいは岩盤の種類によって工事費が異なって
きます.その目安として標準貫入試験は役に立ちます.また,風化
岩など50回の打撃で貫入量が5cm程度までの岩盤では換算N値を用
いて地山物性値を求めることが出来ます.

?及び? 道路橋の直接基礎では岩盤の最大地盤反力度の上限値が
決められています.この時の岩盤種類判定の目安として,一軸圧縮
強度と孔内水平載荷試験による変形係数が使われます.(道路橋示
方書・同解説,下部構造編p271)
また,地盤反力係数を求めるのに孔内水平載荷試験,一軸圧縮試験
による変形係数が用いられます.ですから,一軸圧縮試験を行う場
合は,必ず応力−歪み曲線を求めておくことです.

 道路橋示方書下部構造編を一度じっくりと読まれることをお奨め
します.
 なお,地形条件にもよりますが,施工性の点からは支持層の深さ
5-7m程度までが直接基礎採用の範囲と言われています.ですから,
支持層までの深さが10mと言うのは直接基礎採用のぎりぎりの深さ
になります.直接基礎の可能範囲は20mと言われてはいます.

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貴重なご指導ありがとうございました。
ご指導いただいたことを今後の設計に生かしていきたいと存じます。